07/07/17 00:50:36
■ハーグに李儁烈士記念教会
~ 監理教、殉国100周忌を迎え …「愛国信仰精神を継承」
李儁(イ・ジュン)烈士殉国100周忌を迎え、烈士が殉国したオランダのハーグに李儁烈士記念教会が
建てられた。
プロテスタントの大韓監理会(以下「監理教」)(訳注:メソジスト教会のこと)は14日、ハーグで買い
入れた旧カトリック教会堂を李儁烈士記念教会として奉献し、献堂礼拝を行なった。監理教が李儁
烈士記念教会を建てたのは、烈士がハーグへの出発前に尚洞(サンドン)教会の全徳基(チョン・ドクキ)牧
師の祈祷を受けて出発するなど敬虔な監理教信者だったという事実に拠るものだ。
大韓監理会のシン・ギョンハ監督会長は奉献礼拝の説教で、「もはや100年前の李儁烈士の怒り
がここに留まってはならない。李儁烈士の怒りが迫害を受ける他の民族の希望となり、烈士の涙が
国を失った他の国の喜びとならねばならない」と述べた。
監理教では李儁烈士記念教会を、現地の韓人は勿論のこと他の民族のための礼拝室として提供
し、烈士の愛国信仰精神を受け継ぐ平和センターにする計画だ。李儁烈士記念教会として奉献され
た教会堂は、第二回バチカン公会議を主導したことで有名な教皇ヨハネ23世を称えるカトリック教会
堂で、監理教はこの教会堂を約9億ウォンで買い入れたのだという。
これに先立って監理教は、100年前に李儁烈士が李サンソル・李ウィジョンと一緒にシベリア経由で
オランダに至った足跡をたどる「烈士の道をたどって」というプログラムに監理教青年踏査団60人を
派遣した。先月24日に李儁烈士が通った尚洞教会で出発式を行なった一行は、ロシアのウラジオ
ストック・イルクーツク・モスクワ・サンクトペテルブルク、ドイツのベルリン、オランダのアムステルダ
ムなどを経て13日にハーグに到着、14日の記念教会奉献式に参加した。
李朝末期に独立運動家が集った尚洞教会で活動しながらもあまり敬虔な信者ではなかった李烈士
は、黄州鉄島での流刑生活の中で聖書を深く研究し、信仰に没入するようになったという。独立協
会と尚洞教会青年会などで独立活動を行なった李儁烈士は、親日派である一進会に対抗するため
共進会を組職して会長に推戴され、親日派の大臣らを糾弾して逮捕され鉄島に流刑となった。
李烈士はその後、1907年にハーグで開かれた万国平和会議で乙巳条約(訳注:第二次日韓協約
のこと)で大韓帝国の外交権を強奪した日本の不当性を訴える任務を引き受け、李サンソル・李ウィ
ジョンと共に特使として派遣されたが、日本の妨害で発言権を得ることができぬまま同年7月14日に
宿所のホテルで49歳で殉国した。
シン監督会長は、「李儁烈士は監理教会の偉人であるのみならず、韓国近代史の偉人だった。李儁
烈士を記憶し記念するのは、教会だけではなく全社会に希望を与えることだ」と、李儁烈士記念教会
設立の意義を説明した。
監理教は、李儁烈士のほかにも南宮オク、柳寛順(ユ・グァンスン)など多数の独立運動家が信者だった
ことで有名だ。特に独立協会時代に尹致昊(ユン・チホ)の伝道で監理教に入信した南宮オクは、その後
監理教長老や皇城基督教青年会(現YMCAの前身)代表などとして活動し、賛美歌 371番「三千里
半島錦繍江山」を作詞したりした。このほか、尚洞教会第6代担任として独立運動を行なって獄死し
た全徳基牧師や、沈薫(シム・フン)の小説『常緑樹』の主人公である蔡ヨンシンのモデルとなった崔容信
(チェ・ヨンシン)先生、姜ジョング、申錫九(シン・ソック)、徐ギフン、李龍道(イ・ヨンド)牧師などが監理教の信徒
として国のために献身して殉国した人物だ。
▽ソース:文化日報/Yahoo!Koreaニュース(韓国語)(2007/07/16 14:11)
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