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母国と在日韓国人の関わりを記録に
4世5世に残す財産
在日韓国人の韓国本国との関係は、朝鮮戦争に学徒義勇軍として志願するなど、
大戦後、連綿として続いてきた。にもかかわらず、在日韓国人の母国への功績は、
文献や記録にはほとんど残っていない。多くの在日韓国人は、母国との縁えにしを
個人の記憶として胸のうちに収めてきた。1世の多くはすでになく、存命する人々も
80歳以上の高齢だ。このような現実を記録に残そうとする人々が3日、ソウルに
一堂に会した。在日同胞母国功績調査委員会がソウルで発足した。功績調査は、
在外同胞財団と在日韓国民団が共同で主管するプロジェクトだ。
(ソウル・李民皓)
功績調査委が発足 在外同胞財団と民団
「イスラエルは60年代初め、中東戦争の時、在外ユダヤ人の寄贈したミシン1台に
いたるまで記録に残し、彼らの感謝の気持ちを忘れまいとした。ところが私たちの祖国、
大韓民国はどうか」(李求弘在外同胞財団理事長)
「朝鮮戦争で廃墟となった韓国を米国は助けてくれたと思う人がいるが、当時在日
韓国人が寄付した財産の方が米国からの支援金よりも大きかったという事実はあまり
知られていない」(趙一済元国会議員)
1950年代初、在日韓国人の若者は、日本で学ぶ学生という安定した身分を捨て、
朝鮮戦争に参戦した。ソウル・九老工業団地に代表される韓国近代化を推進した
一員でもあった。また、外国資本投資の先陣をきったのも在日韓国人だった。
貧しい祖国のために駐日公館を九つも寄贈し、88年のソウルオリンピック開催や
IMF通貨危機の際など、母国の直面した課題や困難には血と汗を流して貯めたお金を
惜しまず、寄付した。
いつの頃からか、在日韓国人自身も気づかぬうちに、その存在感は薄まった。
本国では、在日韓国人を日本人に近い存在と見ている。「民団」という存在も、
ほとんどの人が知ってはいない。在日韓国人は「韓国から去った移民」以外の
何者でもないと考えられている。
>>2に続く
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