07/07/11 18:19:41 株 BE:321043493-DIA(130000)
【ワシントン=坂元隆】6か国協議筋は10日、同協議米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補が
先月訪朝した際に、北朝鮮が核放棄の見返りに軽水炉を要求していたことを明らかにした。
米国は、軽水炉の供与を検討するのは、北朝鮮がすべての核放棄を済ませ、米朝国交正常化が
実現した後としており、今後の協議で北朝鮮が実際に軽水炉供与の要求を持ち出せば、議論が紛糾するのは確実だ。
軽水炉は、核兵器の原料となる兵器級のプルトニウムを抽出しにくい原子炉。協議筋によると、
北朝鮮は先月21日に訪朝したヒル次官補に、具体的な条件は示さないまま、軽水炉の供与を要求したという。
北朝鮮は核放棄後も、軽水炉による原子力開発を継続することに固執しており、2005年9月の6か国協議の
共同声明では、「適当な時期」に北朝鮮に対する供与を検討することになっている。
しかし、ブッシュ政権内では、北朝鮮にはいかなる形でも核開発の能力を持たせるべきでないとの意見が強く、
軽水炉供与に強い難色を示している。
6か国協議は、今週末にも北朝鮮が核施設の停止に着手するのを受け、核放棄に向けた「次の段階」の
措置の検討に入る見通しだが、軽水炉供与問題が新たな難問として浮上する可能性がある。
(2007年7月11日14時35分 読売新聞)
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