07/07/11 11:08:00 8/TRh3wD
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若手が若手を育てない(日経新聞)
今朝の日経でもう一つ気になった記事。若手社員が下の世代を
育てようとしない傾向が顕著だというのだ。具体的に数字を上げて
説明し摂南大学の羽石寛寿教授の次のような分析をあげている:
成果主義の負の効果である。下の世代を教えすぎると自分の足を
すくわれるのではないかと、先輩達が不安を感じるようになっている。
まあ、プロ社員を目指せと連日言われたらそんな気持ちにもなるのかも
知れない。「職人」社会の持つネガティブな側面だ。
映画「スーパーの女」(伊丹十三)の原作に大きく関与された
スーパーマーケット「サミットストア」の社長荒井伸也氏は以前から
スーパーの経営は「職人気質」との戦いであると繰り返して言っておられた。
余程苦労されたのでしょうね。職人気質は経営の桎梏であるとまで言われている。
さいわいサミットストアは「職人気質」を克服することで大きく成長した。
でも多くの経営者ははやりの「成果主義」を唱えながら、それが企業内での
「職人気質」を増長させていることに気がつかない。
成果主義が効果的であるためには、教育訓練機関が企業と独立して
存在することが重要である。さまざまな折衷策が模索されているが、
基本的に相容れない矛盾する者同士の折衷であるとの認識から
スタートした方がいい。
年齢が上がると社員の中で下の世代を育てようとする傾向が増えるとの
ことだ。こういう中高年をうまく新人教育に活用すると言うことも
選択肢の一つだろう。