07/07/10 18:28:32
刺激的な発言
日韓双方が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)問題のセミナーに出掛けた。
主催は韓国の研究機関「東北アジア歴史財団」と地元大学。学術的な内容を
期待したが、主催者あいさつでいきなり、「日本の領有権主張は植民地支配の延長。
真の反省を」と盧武鉉大統領並みの発言が出たので、「ここは一方的な政治集会の
場だ」と頭を切り替えた。
ところがパネリストの1人、米議会図書館アジア研究者ラリー・ニコス氏が、
韓国政府とメディアにとってはかなり刺激的な発言をした。「私は米国民を
代表していない」と前置きした上で、「韓国は日本に感情的に反応することが多く、
目的は日本に勝つことと思えることがある」と指摘。そのあまり、日本では
「歴史修正主義」(右翼)が台頭してきている、と。
歴史問題があるから感情的になるのは仕方ないとしても、ソウル生活4カ月で
感じるのは、日本に対する政府・メディアと市井の人々のギャップだ。前者からは
ほぼ連日、批判的に「イルボン(日本)」という言葉が出る。一方、その辺のおじさん
からは「ああ、新聞は保守的だからね」と達観したような話をよく聞く。くだんの
セミナーについて二紙が報じたが、いずれもニコス氏の指摘は具体的に書かれなかった。
西日本新聞 URLリンク(www.nishinippon.co.jp)