07/06/26 20:57:22
【社説】世界の100大IT企業、台湾14社で韓国たった1社とは
URLリンク(www.chosunonline.com)
米国の経済誌ビジネスウィークが選定する情報技術(IT)分野の100大企業に韓国企業からは
ハイニックス半導体1社しか選ばれなかった。アジア諸国では台湾企業が14社と最も多く、
日本が8社、インドが6社、香港が3社選ばれている。2年前の同調査では韓国企業はLG電子が3位、
サムスン電子が5位、 KTが47位、LGテレコムが73位、KTFが86位に選ばれ、計5社が名を連ねていた。
しかし昨年は64位にLGテレコム、66位にSKテレコムが登場しただけで、今年はさらに1社にまで減った。
「ITコリア」、「IT強国」の姿など影も形も無い。
ビジネスウィークは各企業を売上高とその上昇率、自己資本利益率、株価収益率、純利益の
五つの指標を基準に評価し、100大企業を選定した。同調査は売り上げ規模よりも成長率や
収益性に大きな比重を置いているのが特徴で、革新的な商品やアイデアを武器に世界市場で
頭角を現してきた中堅企業が数を多く選定されている。台湾にはそうした勢いのある企業が14社も
存在し、韓国には1社しかないというのだから、何とも情けない。過去10年間に韓国経済をリードしてきた
IT産業が壁にぶつかり、後ずさりしているのだ。
韓国のIT企業が突然スランプに陥ったわけではない。有価証券市場やコスダック(韓国店頭株式市場)に
上場しているIT企業365社の営業利益率は2004年には14%を記録していたが、昨年は7.1%まで落ち込み、
ほぼ半減した。さらに半数の176社は赤字に転落している。今年の1-5月の間に、デジタル家電の輸出額は
昨年の同時期に比べ8.1%減少し、携帯端末の輸出額も2.1%減少した。
輸出額の40%を占めるIT分野の不振は韓国経済全体へ大きなダメージとなる。半導体・携帯端末・液晶パネルに
偏重しているIT産業の構造的問題を解消し、部品素材産業を育成するとともに、革新的な技術を開発して成長の
けん引車としていかなければ、現状を打開することは難しいだろう。各企業の自助努力が必要であるのは
言うまでもないが、韓国政府も危機感を持って積極的な企業対策に乗り出すべきだ。