07/06/26 19:22:28
朝鮮学校をテーマにした写真展が、国立市役所一階ロビーで開かれている。
朝鮮学校への理解を深めてもらおうと、同市に事務局を置く市民団体
「朝鮮学校に教育保障を！ オッケトンムの会」と市が初めて企画した。
最終日の三十日には講演会も行われる。いずれも入場無料。
昨年、創立六十周年を迎えた西東京朝鮮第一初中級学校（立川市、慎基成（シンキソン）校長）
の歴史を紹介する写真と、韓国の映像作家安海龍（アンヘリョン）さんが撮影した
豊橋朝鮮初級学校（愛知県豊橋市）の写真の計約五十点を展示している。
西東京朝鮮第一初中級学校は一九四六年、立川朝聯（ちょうれん）初等学院として設立。
朝鮮学校閉鎖令により四九年に都立第１１朝鮮人小学校になった後、都立学校の廃止で
東京朝鮮第１１初級学校として再出発。五七年には中級部が併設された。これまでに
約二千三百八十人が卒業。現在、多摩地区に住む北朝鮮、韓国、日本国籍の
児童・生徒約二百十人が学ぶ。
安さんは韓国出身だが、父は北海道に強制連行され、母は小学生時代を都内で過ごした。
在日の人たちの歴史を映像や写真で記録し続けている。
国立市で二〇〇四年、朝鮮学校の保護者への補助金廃止案が持ち上がり、撤回に
取り組んだのをきっかけに、保護者や市民らが「オッケトンムの会」をつくった。その後、
職員研修などを行う中で、市民にも朝鮮学校について広く知ってもらおうと、
同展を共催することになった。
同展は午前八時半－午後五時（三十日は午後一－五時）。講演会は三十日午後二－四時、
市役所三階大会議室で。慎校長が「朝鮮学校ってこんなとこ」、安さんが
「韓国人映像作家の見た朝鮮学校」と題して話す。
問い合わせは、市政策推進室＝（電）０４２（５７６）２１１１＝へ。
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