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中国から輸入された家庭用圧力なべの一部で事故が起きるおそれがあることが26日、経済産業省の
調べでわかった。同省は今年4月に日中両政府間で結ばれた製品安全に関する覚書に基づきこの情報
を中国政府に通報、中国当局も調査に乗り出した。中国製品を巡っては国際的に安全性に不安が広
がっており、日本国内でも輸入品の安全確保が課題になっている。この覚書による中国側の調査は初めて。
問題の圧力なべは、取っ手の温度が室温より最大で50度高くなる可能性があり、消費生活用製品
安全法(消安法)に基づく技術基準を満たしていなかった。また、技術基準より低い圧力でふたが動いて
はずれ、中の熱い食品が飛び出すおそれもあるという。
このなべは国内業者が約1万個を輸入。05年11月~今年4月に通信販売などで約8700個が売
られたという。業者が既に回収を始めたが、回収率は4割程度にとどまっているという。
圧力なべの製造・輸入業者は消安法で、技術基準に適合しているかどうかの検査が義務づけられて
いる。基準適合を示すマークをはらないと、販売できない。
同省は5月上旬、本格的な調査を開始。消安法に基づき、近く業者に業務改善命令などの行政処
分を出す方向で検討を進めている。
一方、同省は4月、中国で製品の品質管理などを担当する「国家質量監督検験検疫総局」と覚書
を締結。危険・違法な製品の情報交換を進め、双方の輸入品などについて「問題の解決、安全確保
の向上を図る」ことを申し合わせた。
5月下旬には同省と検疫総局幹部がこの覚書に基づく初めての協議を北京で開催。圧力なべの情報
も中国側に伝え、中国側はなべが製造された工場の調査に乗り出した。中国側は6月上旬、なべは中
国の基準は満たし、工場も既に金型を廃棄して製造をやめたが、「問題の業者をリストに加え、今後も注
意して見守る」などと同省側に報告してきたという。
中国製品を巡っては、歯磨き粉から毒性物質が検出されたり、幼児向けおもちゃに鉛が混入したりする
例が相次いで発覚。風呂の追いだき用の「投げ込み湯沸かし器」や電気ストーブでも発火や破裂といった
事故が相次いでいることがわかっている。
ソース:朝日
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