07/06/23 16:04:37
【ロンドン23日時事】ロンドンを訪問中の脱北者、安明哲さん(38)は23日までに、
時事通信とのインタビューに応じ、北朝鮮の政治犯収容所の警備隊員だった1993年ごろ、
「拷問施設で日本人妻が棒で殴られているのを見た」などと生々しい証言を行った。
安さんによると、女性は50歳ぐらいで、夫は朝鮮人。「『日本に帰りたい』と言ったために
拷問を受けることになった」という。女性は後ろ手に縛られた上、
両脚のひざ裏に角材を挟まれた形で前かがみに座らされ、
看守が馬乗りになって棒でたたいていた。
周辺の警備を行っていた安さんは、女性の悲鳴や反抗する声、
棒でたたかれる音などを何度も聞き、
「女性が自分の母親と同じぐらいの年齢だったので動揺した。
恐らく女性はその夜に死んだと思う」と話した。
この収容所は北朝鮮北部・咸鏡北道の会寧市にある。安さんは87年から勤務していたが、
父親が体制批判を行って処刑されたのを機に脱出を決意、95年に中国経由で韓国入りした。
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