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■総連本部不正登記 元長官、仲介役の弁護関与 旧住専の執行妨害で（06/18 00:15）
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在日本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）中央本部の土地・建物の売買交渉をめぐり、緒方重威（しげたけ）
元公安調査庁長官（７３）と朝鮮総連側代理人の土屋公献元日弁連会長（８４）を引き合わせた仲介役の
男性が被告となった刑事裁判で、緒方元長官が弁護活動に関与していたことが十七日、関係者の話で
分かった。
仲介役の男性は不動産会社の元社長で、知人の経営コンサルタントと資金調達方法の枠組みを決めた
ことも判明。東京地検特捜部は、両者の関係先などを既に捜索し、売買交渉で果たした役割や目的などを
調べている。
関係者によると、元社長の会社は旧住宅金融専門会社（住専）の大口貸付先だった。一九九八年には、
住宅金融債権管理機構（現整理回収機構）の債権回収を免れるため、所有する土地を仮装売買し資産
隠しをしたとして、警視庁に強制執行妨害容疑などで逮捕され、有罪判決を受けた。
この際の弁護などについて、九七年に広島高検検事長を最後に退官、弁護士登録した緒方元長官が
相談などを受けていたという。二人の交際はその後も続いたとされる。
元社長は朝鮮総連側から、整理回収機構との民事訴訟で敗訴した場合に中央本部の差し押さえを
免れるための対策を相談されていたという。緒方元長官に声を掛けたのは、代金未払いのまま所有権の
移転登記をした今回の手法をとっても「仮装売買ではないか」との指摘を受けないよう、公安庁元長官の
肩書で信用を得ようとした目的もあったとみられる。
また元社長は経営コンサルタントとともに、緒方元長官を投資顧問会社「ハーベスト投資顧問」の社長に
就任させた上で、出資者を募ってファンド形式で資金調達する段取りも組んだという。
緒方元長官は売買成立後には、ファンド側から着手金一千万円、その後五年間にわたり毎年百万円の
報酬を受けることになっていた。
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