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【韓国書評】 「日本は獲得できなかった近代的主体の‘欠乏’を埋めようとする」…キム・ジョンウン著『日本熱狂』[06/16] - 暇つぶし2ch1:蚯蚓φ ★
07/06/17 22:45:17

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日本で9ヶ月を送ったある文化心理学者の手で本が一冊出た。キム・ジョンウン著『日本熱狂』(プロ
ネシス)。以下の質問で本は始まる。「日本のマンガの中で女達はいつも白いパンツをちょっと見せ
る。よく目につくこの白いパンツは一体なぜ?」「日本の食べ物がいつも2%不足なのは一体なぜ?」
(中略)

著者キム・ジョンウン明智大教授の注目した部分は、日本人たちの‘欠乏’だ。食堂を出ながらもし
きりに振り返えらせる2%の不足’から彼は‘欠乏’を読み出す。この欠乏はどこから来るのか?これは
日本の近代史が「非合理的権威に抵抗する合理的主体を省略」したからだと彼は説明する。

日本は抑圧と権威から脱して自分の行為に責任を負う近代的主体の形成過程を経なかったし、今は権
威の実体さえも消えて身についた手続きだけ残った。手続きの‘内面化’を通じて権威はまた生き返
えり日本人の頭に深く根をおろす。主体的な人間の欠乏が、日本人各自の内面問題なら、国家的次元
では‘西洋的なもの’の欠乏が存在すると著者は指摘する。近代日本の父、福沢諭吉が日本人たちに
「東洋人のアイデンティティを捨てなさい」と言ったことから「日本には存在しない西洋的なもの」
の欠乏が生じたというのだ。

このため、日本人たちは自分の頭で考えた西洋を作り出して欠乏を満たそうとする。日本に西欧より
もっと西欧的な建築物があり、イタリア本土の食べ物よりずっとおいしいイタリア料理店のある理由
はこのためだ。反対に日本は西洋が願う‘東洋的なもの’を満たすことが上手かった、と著者は指摘
する。世界の人を感動させる日本文化の原動力は、つまりここ「欠乏の体系的再生産」にある。

この欠乏が日本文化の消費者には「満たされるようとして、満たされない切なさ」に迫って、しきり
に振り返らせる。著者の考えの方向に付いて行ってみると、欠乏は犠牲なしに新しい秩序に適応しよ
うと考えた日本社会の特性から出ている。

これを象徴的に現わしているのが小説家三島由紀夫の切腹だ。日本の自衛隊の決起を唱えて切腹した
‘三島事件’は「‘感動させようとするオーバーなギャグコンサート’のフィナーレで、結局父親に
向けなければならない刃先が自分のお腹に向かってしまったもの」と著者は解釈する。自決を事とす
るさむらい精神の精神分析学的構造は、自分を押えつける父親、主君の権威に抵抗することができず
に感じる絶望から始まる自虐にすぎない、というのだ。

日本特有の欠乏は、受け入れることを生む。著者の目に映った日本は評者、柄谷行人(からたにこう
じん)の言葉と一緒で「衝突とレジスタンスなしにすべて受け入れることは、事実は何も受け入れな
いことと同じ」である国だ。日本は欠乏を満たすために受け入れたあらゆる西洋的要素を編集して極
めて‘日本的なもの’を作り出す。したがって、彼は日本の未来学者、枡岡正悟(ますおかせいごが
言うように、日本が「日本と言える実体はない‘編集国家’」と結論を下す。

しかし、それだからこそ、日本は21世紀にも相変らず競争力があると言う。日本は「知識基盤社会の
知識構成原理である編集技術そのもの」であるからだ。9ヶ月間で一つの国の本質を完壁に理解するこ
とはできない。しかし、著者の分析のおかげで日本の外の人々がどうして日本に‘熱狂’するのか、
知りたい事は解けるようだ。

キム・イルジュ記者

ソース:ハンギョレ新聞(韓国語)日本食食べればどうして2%不足するのか
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関連記事:朝鮮日報(韓国語)配慮と欠乏、自虐の国日本
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【韓国書評】「日本を見下す国は大韓民国以外にはない」…キム・ジョンウン著『日本熱狂』[06/16]
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