07/06/16 22:07:12
総連登記巡る説明、緒方元長官と土屋弁護士で微妙な違い
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物の移転登記を巡り、登記上の購入者側
である緒方重威(しげたけ)・元公安調査庁長官(73)と、訴訟で朝鮮総連の代理人を務める元日本弁
護士連合会会長・土屋公献(こうけん)弁護士(84)との間で、説明に微妙な食い違いが出ている。
2人を仲介した、緒方元長官の事務所に出入りする元不動産会社社長(73)は、過去に強制執行妨
害事件にかかわったこともあり、緒方元長官がなぜ高い信頼を寄せているのか疑問も浮かんでいる。
食い違いの一つは、緒方元長官と土屋弁護士が初めて「会合」を持った経緯。
緒方元長官は、問題が明るみに出てから初めて記者会見した13日、「土屋先生から接触があった」
と説明。仲介者の存在は明かさず、元社長を「事務所に出入りする人」とだけ話した。
一方、土屋弁護士は15日午後、自宅で取材に応じ、「私から無理やり頼んだわけではない」と強調。
土屋弁護士によると、今年4月、朝鮮総連の関係者から「頼りになる人がいる」と元社長を紹介され、
この元社長が緒方元長官に引き合わせたという。
また、緒方元長官側が実際に35億円に上る購入代金を調達できる見通しがあったのかも、疑問が
浮かぶ。
土屋弁護士は、元社長が「有力なファンドを知っている」などと自信ありげに説明したとしている。しか
し、「あれだけの地位にあった人が責任を持つと言えば、私も全面的に信用する」として、緒方元長官
を信じ、ファンドへの出資者には面会していなかった。結局、所有権だけを移転した登記が完了する6
月8日までに、緒方元長官側は購入代金を集められなかった。
朝鮮総連側の敗訴もあり得る東京地裁判決(今月18日)を目前に控えた15日、土屋弁護士は、元
社長側から20億円と15億円の分割払いの提案を受けたことを明らかにし、「全額一括払いでなければ
売買契約を解除して登記を元に戻すと(元社長に)答えた」と語った。その上で、元社長を「非常に頼り
ない」と批判めいた言葉も口にした。
これに対し、緒方元長官によると、出資者が「不安」を漏らすようになったのは、問題が発覚した12日
以降で、「マスコミに報道され、ファンドに金を出す人が動揺して、金を渡せない状態だ」と主張。また、
土屋弁護士が「移転登記をした後に資金を渡すことはしない」とした点についても、「そういうこともある」
と述べている。
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