07/09/14 21:52:33 XKyKibOr
竹島の隠岐所属示す彩色地図見つかる
山陰中央新報
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竹島(韓国名・独島)に島根県隠岐諸島を指す「隠岐国」と同じ彩色を施した、
水戸藩の地理学者・長久保赤水による江戸時代の日本図「改正日本輿地路程全図」
(1779年刊)の改訂版が、江津市の旧家で見つかった。竹島が日本領で、隠岐に所属するとの認識が当時、
広がっていたことを示す史料として注目されそうだ。
この日本図は1846年刊で、江戸末期の有職(ゆうそく)故実研究家・栗原信充が15-16世紀の
行事などを記載した「兵家紀聞」の付図として、江津市渡津町の佐々木邦夫さん(68)方に保管されていた。
同図は、当時の国ごとで彩色が分かれ、現在の竹島を示す「松島」と韓国・鬱陵島を表す
「竹島」には、隠岐国と同じ黄色の彩色がされている。
島根県の杉原隆・竹島研究顧問は「初版から五版(1840年刊)までは松島と竹島に彩色がなく、
当時の隠岐国の地誌などを参考に、この改訂で色が付けられたと考えられる」と分析。
「当時の人々が、両島は隠岐国に所属するという認識を深めていたことを示す史料として重要だ」と評価している。
韓国側や一部の日本側の研究者は従来、長久保赤水の日本図にある松島と竹島に
彩色がないことから「両島は日本領ではない」とし、韓国領である証拠と主張してきた。
これに対し、今年3月末で活動を終えた島根県の竹島問題研究会は
「両島を無人島として彩色しなかっただけ」と、最終報告書で反論している。
長久保赤水(ながくぼ・せきすい) 1717-1801年。
現在の茨城県の農民出身だが、祖先は静岡にあった長久保城主とされる。
日本で初めて、経緯度線が入った地図「改正日本輿地路程全図(かいせいにほんよちろていぜんず)」を作製。
日本地図の先駆者として知られる。「赤水図」とも呼ばれるこの地図は、明治時代まで広く使われた。