07/06/16 00:05:02
躍動!みこし、緊迫!太刀振り 高浜で「七年祭」開幕
若狭地方最大級の夏祭り「七年祭(しちねんまつり)」が十四日、高浜町宮崎の
佐伎治(さきち)神社で始まった。二十日まで。朝から大粒の雨が降る中、
県内外から集まった観客が、芸能や躍動するみこしに見入った。
能舞台に置かれた中ノ山、東山、西山それぞれのみこし三基を前に、
それぞれに属する大太鼓が競演し、お田植えや太刀振りを奉納した。
太刀振りの演者は、鋭い眼光で互いににらみ合い、みえを切り、跳躍しながら
打ち合いを繰り広げた。緊迫した動作に、観客からは「日本一!」「男前!」などと
掛け声が飛んだ。
同町横町で焼き肉店を経営する八木等美さん(36)は「練習の時から見てきて
いるので、こちらまで胸が熱くなってくる」と目をうるませていた。
この後、三基のみこしは総勢約三百人の氏子に担がれ、三十分以上にわたり
雨に打たれながら境内を暴れ回り、旧高浜町内を西へ東へと練り歩いた。
七年祭は、安土桃山時代の連歌師里村紹巴による紀行文「紹巴道の記」に
記述されており、四百四十年以上の歴史を持つといわれている。四百年の間、
祭りの型が変わっていない例は珍しく、県の無形民俗文化財に指定されている。
◆韓国の使節団も見物
七年祭は韓国保寧(ボリョン)市の使節団も見物した。議員や市職員ら九人が、
祭りの説明を受けながら、大太鼓や芸能、みこしの気迫を堪能した。
高浜町と保寧市は二〇〇五年、国民文化祭の童謡の祭典で歌の交流をして以来、
交流を続けている。使節団は十三日に同町に着き、この日は朝から佐伎治神社を訪れた。
一行は町内の文化会館や郷土資料館などを見学し、十六日に帰国する予定。
七月には同町の公式訪問団が保寧市へ渡り、「保寧マッド祭」を見学する。
中日新聞 URLリンク(www.chunichi.co.jp)