07/06/11 20:47:01
☆中国で偽の血液製剤が横行か 当局が調査中と
北京(AP) 中国国内の病院などに、血液製剤のひとつであるアルブミン製剤の
偽物が流れ込んでいるとの報告が相次ぎ、当局が調査を進めていることが明らかに
なった。複数の中国メディアが11日伝えた。
アルブミン製剤は、血液中の血しょうに含まれるたんぱく質のアルブミンを抽出、
精製したもので、出血性ショック、やけど、肝臓・すい臓疾患の治療や、心臓手術
などに使われる。中国中央テレビ(CCTV)によると、最近原料となる血液の
不足から生産量が減少し、これが偽造につながっているとみられる。
CCTVは、北東部・吉林省の病院や医薬品店59カ所から、偽の製剤を売りつけ
られたとの報告があったと伝えている。ある病院の薬局責任者は、番組中のインタ
ビューで「非常に大きな被害が起きることもあり得る」と語った。この病院では、
同省内の製薬会社から問題のアルブミン製剤を購入したという。当局がこの会社の
営業担当者を拘束したとされるが、詳細は明らかでない。
当局者によると、報告を受けて実施した調査では、対象となった36種類のうち、
7種類が偽造品と判明。「たんぱく質がまったく含まれていない、完全な偽物だった」
という。
また別の中国紙によると、東部・山東省では、北京の製薬会社で作られたアルブミン
製剤を投与された女性1人が死亡した。匿名で取材に応じた製薬会社社員は、
「供給不足に乗じた偽造業者が、わが社の名をかたって偽の製剤を売っているようだ」
と話している。
中国では最近、有害食品や偽造薬の存在が次々と明るみに出て、輸出先の欧米諸国など
から批判を浴びている。国内でも、ポリオワクチンやビタミン剤、粉ミルクなどの偽造
品が出回り、数千人が被害を受けているとみられる。
URLリンク(cnn.co.jp)