07/06/10 02:25:45
女子バスケ：日本、準決勝で中国に完敗 五輪出場決まらず
バスケットボールの女子アジア選手権第６日は９日、韓国・仁川で準決勝を行い、連続五輪出場に
挑んだ日本は若手主体の中国に６２－７４で完敗し、北京五輪出場権獲得は来年６月開催予定の
世界最終予選（場所未定）に持ち越された。
大会は開催国中国を除く最上位国が北京五輪出場権を獲得。決勝に進み、中国と対戦する韓国
が五輪出場を決めた。
４連覇を目指す中国に対し、高さで劣る日本は前半からリバウンドで劣勢を強いられた。シュート
の精度が低く、主導権を握れないまま２２－３１で折り返し、後半も相手の防御を崩せなかった。
韓国は台湾を８０－７０で退けた。日本は１０日に台湾と３位決定戦を行う。（共同）
◇打開策ないまま完敗
試合後のロッカールームから号泣が聞こえた。報道陣に気丈に応対した大神も込み上げる涙で
声を詰まらせた。「すべてが中途半端だった」。五輪の重圧に押しつぶされ、打開策を見いだせない
まま完敗した。
序盤から大神が縦に突破し、相手防御が手薄になった外側にボールを展開したが、渡辺や榊原
が決めきれない。焦燥感に力みが加わり「動きが重かった」と榊原。５人が攻守で連動するべき本来
の動きは影を潜めた。
次代を見据えた布陣の中国は、１次リーグの敗戦と見違える姿を見せた。２０点を挙げた山田が
この日は関馨に抑えられて６得点だった。日本は堅守に外へ押し出され、シュートの成功率が下が
った。萩原コーチは「怖がってゴールに向かわなくなった」と分析した。
劣勢のまま時間が経過して焦りは深まり、連係も狂う悪循環となった。爆発力を期待した内海監督
は平均年齢約２５歳のチームを組んだ。アテネ五輪代表の大神も矢代も当時は控えだ。誰も嫌な
流れを断ち切る方法を知らなかった。
五輪に再挑戦する機会は残されている。苦いが、大きな経験をした大神は「やり直す時間は限られ
ている。必ずやり直せる」と話し、涙をふいた。（共同）
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