07/06/09 00:07:10
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再び帰って来た村上春樹が韓国ベストセラー市場を占領した。村上龍、吉本ばななもすでに不慣れな
名前ではない。易しくて面白い日本の小説。読者たちの読みたい希望を我が国の作家の代わりに満た
してくれる。
このごろ出版界をの最大の問題は、キム・フンとコン・ジヨンを除けばよく売れる作家がいないとい
う点だ。文学専門出版社は「韓国小説はもうどんな作品を出しても売れない」と泣き言を言う。韓国
小説の危機論をもっとあおるのは日本小説の人気だ。日本小説の宣伝は、大型書店が集計するベスト
セラー・リストだけ目を通しても簡単に分かる。
キョボ文庫5月第三週ベストセラー10位圏に入った韓国小説は、キム・フンの長編「南漢山城」(1位)
とウン・ヒギョンの短編集「美しさが私を見下げる」(4位)だけだ。一方、日本小説は吉本ばななの
「アルゼンチンババア」(3位)と「キッチン」(10位)、奥田英朗の「空中ブランコ」(6位)と「町長選
挙」(9位)、吉田紀子の「涙そうそう」(8位)などおおよそ五冊だ。韓国小説市場を日本小説が占領し
たと言っても過言ではない。(中略)
明らかな事実は、最近何年間のベストセラー上位に日本小説の比重が高いことは、日本小説に韓国読
者を魅了する力があることを立証する、という点だ。出版関係者たちが「日本小説の著作権料には確
かにバブルがあるが、作品自体にはバブルがない」と口をそろえて言うのもそんな背景からだ。
また見逃してはいけない事実は、日本小説がよく売れるから韓国小説が売れないということは決して
ないという点だ。韓国出版研究所ペク・フォングン部長は「読者たちの要求を満たしてくれる国内小
説の登場が不振な状態で、新しい供給先を捜さなければならなかったし、その過程の一つで日本小説
が独自の視点を捕らえたということ」と分析した。韓国小説が満たしてくれることができなかった隙
間市場に日本小説が入って来たわけだ。それなら韓国小説が苦戦している理由は何だろう。
韓国小説は過剰に重くて敍事が弱くて想像力が貧困だという批判が一般的だ。韓国出版市場研究所ハ
ン・キホ所長は「韓国文学が成長したのは6・25戦争、南北分断、独裁権力など歴史的に暗鬱な時代を
経験したから」と言いながら「問題はこのような外的条件がかなり解決して、若い世代の生活ぶりと
価値観が大きく変化した今日まで、韓国作家たちは巨大談論や後日談または攻撃的フェミニズム小説
を持って来るということ」と皮肉った。文学には変わった生の形態と悩みを盛り込まなければならな
いのに、私たちの小説は相変らず過去のパターンを踏襲しているという主張だ。
>>2-4に続く
ソース:(韓国語)日本小説に占領された韓国小説(抄訳)
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