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統一マダン生野:在日コリアンらの祭り 統一期待する5000人の熱気 /大阪
◇南北融和の流れに呼応 ぬくもりあるつながりを
地域の人々との相互理解や祖国統一の機運を高めようと、在日コリアンらの祭り「統一マダン
生野」が3日、大阪市生野区の新今里公園であった。今年は「朝鮮半島で進む南北融和の流れに、
在日社会も追いつこう」をテーマに、民族舞踊や韓国人俳優のトークショーなどさまざまな催しが
繰り広げられ、会場は統一を期待する約5000人の熱気に包まれた。【大場弘行】
今回で14回目で、90年代、韓国で高まった南北融和の動きに呼応して始まった。
今年は、昨年5月17日に在日コリアンでつくる韓国系の「民団」と北朝鮮系の「朝鮮総連」が
歴史的な和解に合意しながら、直後に和解が白紙撤回されたことなどを受け、在日社会の融和も
中心テーマに。
会場では、北朝鮮・開城の工業団地に進出した韓国資本の工場で南北の技術者らが製造した靴や
シャツを展示したり、南北を結ぶ鉄道の試運転など、本国で進む経済交流を紹介したほか、韓国
ドラマ「冬のソナタ」の出演俳優、権海孝さんがゲスト参加。食糧難の北朝鮮にパン工場をつくる
運動に取り組み、何度も北朝鮮を訪れているという権さんは「北朝鮮では子どもからお年寄りまで
多くの人が統一を望んでいた」と呼びかけ、融和ムードを演出した。
実行委員長の李鐵・韓統連大阪代表委員もあいさつで「朝鮮半島では、平和統一に向けた初期
段階とも言える交流が進む。翻って在日間では反目がある」と現状を憂えた。チョゴリ姿で参加
した高校教諭、李美愛さん(28)は「同じ民族なのに自由に会えないとか、反目しあうのはおか
しい。祭りを通じて、人々のぬくもりあるつながりが育ってくれれば」と期待を込めた。
毎日新聞 2007年6月5日
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