07/06/07 00:41:20 aCFzxGAT
鳩山由紀夫ホームページ
第38期 一橋フォーラム21 統一テーマ 「韓国と日本」 <その3>
2 日韓聞係の過去
さて、ちょっと前置きが長くなって恐縮ですが、今までの日韓関係の具体的な問題に入りたいと思っております。
私がこれから申し上げたい4点ほどの問題に関して、特にこのうちの3点は出来るかぎり早急に、21世紀に入る
までに解決を見なければならない問題だと思いますし、解決しようというそれぞれの政府間の努力があれば、
可能なものではないかと申し上げたいのでございます。
2・1 サハリン残留韓国朝鮮人問題
その第1点が「サハリン残留韓国朝鮮人問題」でございます。実はこの問題が私が政治家として韓国の方々と
接触をするきっかけでございました数年前のことになりますが、五十嵐広三先生、原文兵衛先生から話があって
「サハリン残留韓国朝鮮人問題にいまかかわっているのだけれども、手伝ってくれないか」というお誘いがありました。
実はそのときに思い出したのが、私の祖父、鳩山一郎が、シベリア抑留者の問題に関して、1956年に日ソ国交
回復のときにモスクワに赴いて解決したわけでございますが、問題の性質は異なるものの、戦争に関連して、
日本人以外の方々、あるいはサハリンに住まわれるようになって国籍を失った方々に対しての解決をすることが
出来ていなかったのでございます。この問題はある意味で祖父が解決し得なかった問題だというふうに考えた
ときに、お誘いを受けて、この問題に足を踏み入れることにいたしました。
私自身大したことを行ったわけではありませんが、原会長の下でこの議員懇談会の一員として活動し、日赤を
通じて、一時帰国者の問題とかあるいは永住帰国者に対して韓国でお住まいになって頂けるような建物を建設
する費用を捻出するというようなこと等を勉強してまいったわけでございます。
しかしまたご案内の通り、原会長も五十嵐事務局長ももう既に議員を辞めておられて、この議員懇も沙汰やみに
なってしまっていたわけでございます。永住帰国者がどのような生活をしているかという実態を拝見すると、大変
厳しい生活をされて、韓国政府側から毎月若干の年金的な支払いがあるようでございますが、かなり乏しい。
その方々に対する日本政府からの何らかの支援というものを永続的に出来ないかどうかというような問題とか、
あるいはサハリンにまだ住んでおられる方々で、もう帰国を諦めた方々に対して、向こうでの例えば養老院の
建設とか、あるいは医療施設といったものを建設することを手伝えないかというようなことをいま考えていきたいと
思っておりまして、民主党を中心に、原会長のときの議員懇と同趣旨の議員懇談会を新たにつくる準備をしております。
仙谷由人議員を筆頭に、いまその準備を整えていきたいと考えているところでございます。
URLリンク(www.hatoyama.gr.jp)