07/06/05 13:53:41
<本の紹介〉 「民族の壁どついたる!」
「パッチギ!」と同時発行
本書は映画「パッチギ! LOVE & PEACE」製作の原動力となった井筒監督書下ろし作品。
映画公開と同時に緊急発売された。
まず、タイトルがいい。そのままスバリと「民族の壁どついたる! 在日コリアンとの
つき合い方」。しかも、新シリーズ「14歳の世渡り術」の第1作目、子ども向けに平易に
書かれていて読みやすい。
監督は、本の冒頭で心情を切々と語る。「ぼくが監督した『パッチギ!』は、日本と朝鮮の
ことを深く考えたすえにできあがった映画です。日本人と在日コリアンの高校生のどつき合い。
そして彼、彼女らの恋愛や新しい生命の誕生、少し平凡ではない日常を描きました。
日本人と在日コリアンの人々のあいだに何があったのか。その歴史を忘れたらいけません。
歴史をちゃんと語らなければ、何も前進しないんですよ。ありのままに語ることが大事
なんです。そのうえで、相手とぶつかり合わないと、人と人とが理解しあい、本当の意味で
握手することはできないのです」と。
古代の朝・日関係史から近現代史までを概括しながら、なぜ、今のように対立関係が
生まれたのか。監督は、相手を知る、歴史を知る、現実を知る、真実を知る、知ることは
未来につながる知恵となる、と強く訴えている。10代必見の書!
(井筒和幸著、1200円+税、河出書房新社)
[朝鮮新報 2007.6.5]
URLリンク(www1.korea-np.co.jp)
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