07/06/04 22:40:56
在日華人の多くは日本国籍を取得しようと考えていない
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3,000万人という海外華人のグループからすれば、在日華人の70万人という数は小さなものだ。
しかし、在日華人のうち、日本国籍の取得を申請する数は、その中でもさらに少ない。
日本の「中文導報」が先日、日本の法務省が最近公表した統計を伝えた。
それによると、昨年末までに日本国籍を取得した華人の総数は10万人を超えたが、
さらに多くの在日華人が中国国籍を残そうと考えていることになる。
法務省の規定によると、外国人の帰化は普通帰化と特別帰化に分けられる。
普通帰化は、日本人との婚姻関係を持たないものが国籍を得るもので、
特別帰化は日本人との婚姻関係を持つものが一定の条件を満たして国籍を得るものだ。
普通帰化にはおよそ次のような条件がある。「日本に連続して5年以上住むこと」
「20歳以上で、本国の法律を遵守する能力があること」「品行が善良であること」
「自らあるいは家族の力によって生活を維持する経済能力を持っていること」だ。
特別帰化は、日本に連続して3年以上住むものに与えられる。
これらの条件を満たし、規定に定められた10種以上の申請書類を提示し、
5種類以上の証明書の提示を行う必要がある。
日本に来て8年になる趙さんが国際先駆導報に語った。
「国籍取得申請の手続きは非常に複雑だ。具体的な申請資料が一回の提出で要求されない。
毎回毎回、少しずつ資料を要求される。おかげで何度も入国管理局に行かねばならない」
趙さんは「日本人は、申請人と何度も接触することで面接試験の効果を得ようとしている」と推測する。
また日本の審査機関は、帰化しようとする中国人の日本への貢献度も重視する。
もし、申請者の勤務先が大企業だったら優秀な人とみなされ、通るのも非常に速い。
逆に小さな会社だったら時間も回数も多くかかる。
そもそも、日本の国籍に入ることを日本では「帰化」と言っている。
この単語は中国語では「帰順」「帰附」(*1)を意味し、
君主の功徳に感化されて喜んでその臣民になるという意味だ。
日本の法務省は日本の国籍に入ることを「帰化」と呼ばさることで、
中国人の気に障るようなことを容易に行い、このため多くの中国人は、
「帰化」を選ぼうと思わなくなっている。
また、国籍取得後に苗字を日本姓に変えなければならないことも、
中国人を気まずい思いにさせている。とりわけ在日華人の気持ちに障るのは、
面接の際に、面接官が日本に対する最大の忠誠と熱愛を見せるよう要求することだ。
これは中国人に受け入れがたいものだ。
ある中国人は面接の最中に、申請資料を返すよう自発的に求め、申請を放棄した。
「文化面での違いは、中国人の日本国籍取得の壁となり、日本社会に溶け込むことを
非常に難しくしている」と趙さんは言う。彼の会社の寮は厨房も洗濯室も共用だ。
彼が厨房で肉を煮込んでいて、わずかに厨房を離れて戻ると、寮長に怒られた。
日本人の習慣では、火を使っているときにその者が厨房を離れることはありえない。
似たようなルールは非常に多く、国内での奔放な生活に慣れた中国人には、
非常に難しい習慣とルールかもしれない。
また、生活習慣の違いのほかにも、日ごろの付き合いでも日本人は外国人を信用しない。
これに加えて最近の日本のメディアは中国人のマイナス面のニュースを比較的多く報道し、
日本人の中国人に対する不信感はいくらか増大している。
趙さんは「国際先駆導報」に対し、たとえ日本に帰った残留孤児であっても、
彼らも日本の社会に溶け込むのは難しく、一部の人は日本国籍を離れて
中国に戻ってくる考えがあると語っている。
[ 一次ソースは、国際先駆導報 [中国] とか。]
★ ソースは、新華社 [中国] とかからはしょり気味に訳。
URLリンク(news.xinhuanet.com) (中国語・簡体字)
★ 訳註。
(*1) 「帰順」「帰附」とも、「反逆する心を棄て服従する」「支配下に入る」という意味。