07/06/04 12:47:19
【上海 4日 ロイター】
4日午前の中国株式市場で、上海総合指数<.SSEC>が一時7%以上下落。
中国政府が投機抑制のため株取引の印紙税を引き上げたことを受けた先週の下げ幅を、さらに拡大している。
取引開始後50分の時点で、上海総合指数は7.25%安の3710.517。
先週末1日、同指数は印紙税引き上げ前の29日に付けたザラ場の過去最高値から
7.7%下げた水準で取引を終えた。
投機筋に人気のあった小型株は引き続き売られているが、
中国石油化工(シノペック)<600028.SS><0386.HK> <SNP.N>など、
指数に占める比重の大きな銘柄の下落も指数を圧迫している。
先週大幅に上昇したシノペックは、9%以上急落している。
4日付の政府系新聞各紙は、株式市場の見通しは依然として明るく、
印紙税引き上げは過剰な投機を抑制することが狙いだとの社説を一面に掲載。
当局が投資家の不安払しょくに乗り出したとみられている。
ただ、トレーダーによれば、先週終盤に大幅な下落に直面したことで、
一部の個人投資家はパニックに陥っている。
ある市場関係者は、「当局が投資家を落ち着かせようと努力しているものの、
地合いが安定するには時間がかかるだろう」と述べた。
しかし、多くのファンドマネジャーやアナリストらは、株式市場は数日で落ち着きを取り戻し、
おそらく穏やかながら反発に転じると予想している。
市場関係者の間では、当局は株式市場の過熱を冷ましたいが、
経済改革へのダメージが大きい株価の暴落は望んでいない、との見方が多い。
多くの市場関係者は、3600付近が上海総合指数の強力な下値支持線になるとみている。
ソース ロイター通信 世界日報
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