07/06/03 20:01:30
北朝鮮から日本への入国を求め、昨年末以降、二十数人の脱北者が中国・瀋陽の日本総領
事館で保護され、うち9人が今年に入って実際に入国していることが政府関係者の話でわかった。
いずれも在日朝鮮人の日本人妻とその家族で、残る十数人も夏までに入国する見通し。これを
含めると、日本に定住する脱北者は約150人に達する。
近年、年間10人程度のペースで推移した脱北者の入国が急増した背景には、高齢化した日本
人妻が帰国を強く望んでいることや、現地の生活環境の悪化などがあるとみられ、受け入れ態勢
の整備が急務となりそうだ。
複数の政府関係者によると、日本人妻とその家族ら二十数人が、瀋陽の日本総領事館に相次
ぎ駆け込んだのは、昨年末から今年初めにかけて。うち9人は今年2月以降、順次、外務省から
渡航証明書の発給を受け、中国政府の了承を得たうえで日本に入国した。
北朝鮮帰還事業では、9万人以上の在日朝鮮人とその家族が北朝鮮に渡り、この中に、在日
朝鮮人と結婚した日本人妻が約1800人含まれていた。
2月10日、孫娘と2人で成田空港に到着した70歳代後半の日本人妻は、かつて在日韓国人の
夫と2人の子供とともに北朝鮮に渡った。東北部の山村で暮らし、織機工場で働いていたが、
機械に巻き込まれ、左腕の3分の2を切断する事故に遭った。夫と死別、「日本で死にたい」と
孫娘に訴えた。孫娘に手を引かれて中朝国境の豆満江を渡り、中国側に逃れたという。
80歳近くの高齢の日本人妻はまだ100人以上いるとみられ、今後も帰国が増えると予想され
る。政府は、昨年6月施行の北朝鮮人権法に脱北者を支援する「努力規定」が設けられたことを
受け、2月には法務、厚生労働、国土交通など6省庁に担当窓口を設置、定住に向けた相談を始
めた。
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