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中国の貧しい農村へ奨学金 「微風の会」が現地で学生と交流
2007年5月31日
中国東北部の貧しい農村の高校生らに奨学金を贈っている「微風の会」（堀幹夫会長、事務局・岐阜市）の十二回目の訪中団が、
東北部各地で奨学生らと交流、二十九日に帰国した。
一行は玉田澄子事務局長を団長に、岐阜、愛知県の会員十三人。十九日に出発、遼寧、吉林、黒龍江の旧満州三省を訪れた。
黒龍江省の省都ハルビンなどで省教育委員会の関係者、省内から集まった奨学生代表や教師と会い、高校生と大学生合わせて
約五百人分の奨学金約三百万円を贈り、懇談した。
奨学生らは支援にお礼し「将来は教師になってもっと貧しい農村の子どもたちを教えたい」「就職したら自分も微風の会にならって、
奨学金を貧しい子どもたちに贈ろうと思う」などと話した。
その後一緒に食事をし、団員たちは浴衣姿で郡上音頭などを披露。奨学生や教師も見よう見まねで踊りの輪に加わり、和やかに交歓した。
帰りに一行は北京で政府の教育部（日本の文部科学省）の招待を受け「皆さんの会の行為はお金の額以上に、子どもたちの心に
大きなものを贈っている」と感謝された。玉田さんは「少しでもお役に立ち、また長く続けられていることがうれしい。これからも続ける」と話している。
微風の会は、日本の敗戦で旧満州から引き揚げてきた玉田さんが中心になって十数年前に設立。
「迷惑をかけ、お世話にもなった中国に人たちに少しでも恩返しを」と、全国から寄せられた奨学金を毎年、届けている。
鳥インフルエンザの発生で訪中せずに送金した年の分を含め、今回で十三回目。
URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)