07/05/31 04:15:34
■民団 いまだ届かぬ政府補助金
中央も地方もやきもき
在日韓国民団に対する韓国政府の今年度補助金の執行の遅れが民団をやきもきさせている。
今年度初回分が中央本部にも各地方本部にもまだ執行されていないためだ。「大きい地方本部は
まだしも、小さな地方本部はどこもやりくりに大変でしょう」。地方団長から嘆きともつかない声が
聞こえてくる。昨年につづく執行遅延事態について、大使館関係者は「やり方の変更や、民団側
からの要求に対する調整のため遅れている。6月には執行される」と明らかにした。(社会部・金総宰)
事業申請130超す 地方公館あて
「各地方本部とも大変でしょ。うちも事業のほかに建物維持費や固定資産税の負担もあって大変です。
借金しても穴埋めするものがない。だんだん火の車です」
「いじめですよ。地方本部に財政の余裕がないことはわかっているのに」
地方本部団長たちの本音だ。
執行の遅れに対応できる本部はある。大きい地方本部はそれでも持ちこたえられるという。
「うちは団費収入で何とかしのいでいる。取り崩しできるものもある」
しかし執行の遅れについて総領事館から説明はないという。
全国民団の補助金執行窓口である中央本部総務局はこう話す。
「今年の補助金はまだ届いていない。昨年も届いたのは6月だった。支給方式と事業計画申請様式が変わり、
手続きに時間がかかっている」
支給方式の変更とは、民団の事業計画のうち金額ベースで補助金の20%分は地方総領事館が承認し、
地方本部へ直接支給することになったことをさす。
大使館関係者の言う「民団の要求に対する調整」とは、補助金の分割措置に全国民団が反対を決議し、
4月下旬まで事業計画の申請をストップしたことをさす。分割された20%分の事業計画の承認に民団の
意向を反映することを政府が約束して落着した。
地方本部の副団長が説明する。
「当本部では事業活動は5月から本格的になってきた。運営費は現在カスカスだ。一部取り崩して立て替えた。
2カ月くらいの時差はしょうがないでしょうが、地方本部を統括する中央本部は大変だと思う」
大手本部関係者は言う。
「補助金支給方式の変更に対応して全国の民団が努力した。実務的に大変だった。あとは本国政府がいかに
早く対応してくれるかだ。それを待っている」
こうした声に答えて補助金執行を担当する大使館関係者は話した。
「民団の事業計画に対して、地方本部から地方公館に提出されたものは審査中だ。中央本部経由のものは
協議中だ。支援金は6月中の執行と期限が定まった。調整事がなかったならもっと早くに執行されたはず。
地方本部の借入金の事情は知っている」
全国の民団から地方公館に申請のあった事業計画は130数件に上る。中には一つで予算1億5000万円や
2億円を超える事業もある。地方協議会単位での事業計画も出されているという。
「朝鮮通信使関連の事業を立てたい、日韓共同で植樹をしたいといった韓日友好を進める事業の申請が多い」
と大使館関係者は言うが、半面、「朝鮮総連との協同事業は聞いていない」とも言っている。
先の地方本部副団長の話だ。
「早く補助金を執行してほしいのもさることながら、むしろこれからが勝負でしょう。方式変更1年目の補助金執行
に対して予算をどのように使ったか、事業計画との整合性が担保されなければならないから」
提出された事業計画の予算枠は計65億ウォン。国会議決額73億ウォンとの差額予算八億ウォンについては、
事業実績を見て支給されるという。
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