07/05/29 12:43:32
2005年5月10日、英系証券会社UBSウォーバーグ証券はDRAM価格の下落を理由に金額ベースで
1200億ドルのサムスン電子株を売却した。同日、サムスン電子の株価は8％近く下落したうえ、株式
市場全体が影響を受け、韓国総合株価指数は2％以上暴落した。サムスン電子1社の株価が韓国市
場全体を左右した時代だった。
しかし、5年が過ぎた2007年5月、サムスン電子は5営業日を除き連日安となり5％以上下落したもの
の、総合指数は28日も史上最高値を更新、1650を超えた。
これを受け、28日のサムスン電子の時価総額（株価に株数をかけた金額）が株式市場全体に占める
割合が、8年ぶりに1ケタ台に減少した。
専門家はこれに関連し、「サムスン電子=韓国株式」だった時代の終えんを象徴する出来事と評価した。
韓国市場がサムスン電子から“独立宣言”したのだ。
◆サムスン電子の時価総額比率、10%以下に
28日、サムスン電子株は0.7％下落、時価総額が80兆7200億ウォンに減少した。
一方、総合指数は13ポイント（0.8％）高の1657.91を記録、時価総額が814兆5120億ウォンに増加した。
これにより、サムスン電子が有価証券市場全体に占める比重は9.9％に減少。
サムスン電子の割合が1ケタ台となるのは、1999年10月以降7年7ヵ月ぶりだ。
サムスン電子が市場全体に占める割合は、1990年代末のITブームと同時に増え続け、2004年4月23日
には史上最高値の23.0％を記録した。当時、韓国株式の4分の1をサムスン電子1銘柄が独占していた
ことになる。
◆なぜ、不振なのか？
株式市場でサムスン電子の影響力が落ちたのは、世界のIT（情報技術）不況に伴うサムスン電子の業
績不振が直接の要因だ。
また、ここ数年の間に造船、機械など中国経済成長関連株や金融株が急騰する一方で、相対的にサム
スン電子の影響力が急激に落ちたのだ。
ポスコの場合、株式市場に占める割合が2005年末の2.7％から最近では4.7％と倍近く増加した。
現代重工業も株価が急騰し、0.9％から2.7％に増加した。
2月には、サムスン電子が属している電機、電子業が8年ぶりに時価総額1位の座を金融業に譲り渡した。
金融業はここ4年間、時価総額が4倍近く増え18.0％に達した。
◆産業構造多様化の側面で肯定的
韓火証券リサーチセンター長のイ・ジョンム氏は「国内株式に占めるサムスン電子の比重の減少は、製
造業とITに代表される韓国産業構造の変化を示す象徴的出来事」と話した。
韓国バリュー資産運用イ・ジェウォン専務も「特定産業、業種に依存する経済構造は望ましくない」とし
「外国は金融、健康などの多様な業種にリスク分散されているが、これは経済先進化のための必須条件」
と話した。
専門家らはIT業況が改善すれば、サムスン電子株が再び上昇することもあるが、過去のような影響力を再
び望むことはできないと見ている。東部証券の申性浩（シン・ソンホ）常務は「これまで韓国株式は“ボス（サ
ムスン電子）”の機嫌を取らなくてはならず、ボスの意思に従って動いていたが、今やサムスン電子に対す
る幻想を捨てるべき時だ」と話した。
URLﾘﾝｸ(www.chosunonline.com)
URLﾘﾝｸ(www.chosunonline.com)