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押し寄せる日本車、高級車で迎え撃つ韓国車メーカー
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韓国の自動車メーカーが、輸入車との競争を相次いで宣言した。車体や排気量の
大きい「高級車」市場を輸入車に奪われまいとする自衛本能が、高級車開発を
活性化させているのだ。
輸入車との競争に出る初の国産車は28日に発売された現代自の「グランド・
スターレックス」。メルセデスベンツ・ビト、トヨタ・アルファード、シボレー・
アストロバンといった欧米や日本の高級バンを迎え撃つ。
従来のスターレックスは、輸入バンに比べ室内空間が狭く、利便性に欠けると
されていたが、グランド・スターレックスは4列目の座席でもゆったりとした空間が
確保されている。さらに左右独立シートを採用したほか、スライドドアが車の左右に
取り付けられている。グランド・スターレックスの改造車の場合、スタークラフト・
バンなど韓国国内の高級バン市場にまで通用するものとみられている。
また、2500ccのディーゼル・エンジン(174馬力)を搭載し、従来よりもエンジン
出力を20%高めているにもかかわらず、燃費は1リットル当たり10.5キロ(オートマ基準)
とむしろ向上している。11、12人乗りで、値段は1885万-2255万ウォン
(約248万-297万円)。
現代自国内営業本部のイ・グァンソン本部長は25日、新車発表会で「グランド・
スターレックスはヨーロッパの高級バンとの競争を前提に開発した。内需と輸出を
合わせ年間11万5000台まで販売を拡大していく計画」と明らかにした。
■韓国初の本格スポーツカー、来年下半期にも登場
今年12月に発売される現代自の「ジェネシス」が、BMWやレクサスとの市場争いを
宣言したのに続き、来年下半期にお目見えする現代自のスポーツカー「BK
(プロジェクト名)」も輸入スポーツカー市場の攻略が目的だ。トスカーニの後続
モデルとなるBKは、韓国初の後輪駆動スポーツカーとなる。
従来のトスカーニは、前輪駆動である上に、最高出力が低く、スポーツカーと
呼ぶには無理があった。もともと有名なスポーツカーは、そのほとんどがスポーツ
走行に有利な後輪駆動方式を採用するのが通説なのだ。
BKの標準モデルは現代自初の2000ccクラスのターボエンジンを搭載し、215馬力
を誇っている。一方、高級モデルは3800cc高性能エンジンを搭載し、最高出力も
300馬力を上回るものとみられている。大きさも従来のトスカーニより一回り
大きくなる。現代自は「BKのターゲット車種は、三菱エクリプス、日産350Z、
インフィニティ Gクーペ」と話している。
また、ルノー・サムスンは11月に発売する初のSUV(スポーツタイプ多目的車)
「QMX」に、パノラマサンルーフ、6段オートマチック・トランスミッション
(自動変速機)、後方感知センサー、BMWの「i-ドライブ」に似た最先端装置を
搭載し、ホンダのCR-Vを含む一部の輸入SUV市場の攻略に出る構えだ。
■従来の展示場内に高級車のための空間設置
現代自は、12月のジェネシスの発売を皮切りに従来の展示場内に別途の空間を
設けるなど、これまで開発された車種とは差別化したマーケティング戦略を実施
していく計画だ。これについて、現代自の関係者は「車の性能とデザインは輸入車と
比べても何ら見劣りしないだけに、高級車のイメージで勝負していく」と説明
している。
こうした現代自の高級車マーケティング戦略は、来年末に登場するエクウスの
後続モデル「VI(プロジェクト名)」(大型後輪駆動セダン)以降に本格化する
ものとみられている。
崔源錫(チェ・ウォンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS