07/05/27 05:21:55 RRL2/7Il
1・今日の話題:「大韓民国の『大』」
僕は、大韓民国の「大」って、「偉大なる」って意味だとずっと思っていました。
大韓民国=「偉大なる韓民族の国」って感じですね。恐らくほとんどの韓国人もそう理解しているのではないかと思います。
しかし、この「大」の部分、英語の誤訳が発端なのだそうですよ!
Britain は、Briton人が由来の言葉で、本来は「入れ墨をした」と言う意味らしいです。
この「入れ墨をした」民族が住んでいる島ってことで、Briton 島と呼ぶようになったんですね。
ところで、この入れ墨民族は、今のフランスあたりにもいました。
今でも地名が残っていますが、ブルターニュ地方に住んでいたのです。
Bretagne とつづりますが、これはラテン語で "From Briton " という意味です。
元々はこの地域はラテン語で、Britania minor 「ブリタニア・ミノール」 と呼ばれていました。
minor は英語の発音だと「マイナー」。これは、元はラテン語の比較級で、「より小さい」という意味です。
それに対して、ブリトン島をBritania major 「ブリタニア・マヨール」と呼びました。
major は、英語の発音だと「メジャー」。これもラテン語の比較級で、「より大きい」と言う意味です。
つまり、ブルターニュ地方と比べたら「大きい」という、単なる比較論なんですね。由来は。
別に「偉大な」という意味ではないのです。これが、英語に直され、Great Britainという地名になったのです。
ところ変わって、明治時代の日本。日本ではイギリスを「大英帝国」と訳しました。そして、日本政府は、
当時の一流国である「大英帝国」を「偉大なる英帝国」という意味だと勘違いし、それにあやかろうと日本を「大日本帝国」
と名付けました。ここで、本来の「大」の意味から大分変わってしまいましたね。「大きさが比較的大きい」という意味から
「偉大な」という意味に変わってしまったのです。
またまたところ変わって、今度は韓国。韓国は、1948年にアメリカから自主権を回復して独立しました。
そして、国名を決める際に、旧宗主国の「大日本帝国」の「大」を参考にし、「大韓民国」と呼ぶことに決めました。
「偉大なる韓民族の国」って意味にしたんですね。しかし、元を正せば英語の誤訳から始まった「大」。
元の意味に忠実に訳せば、「(どこかにある別の韓民族の国と比べて)より大きい韓民族の国」となってしまうのです。
奥が深いですね。地名の由来は。