07/05/23 20:46:54
【コラム】韓国にもブレアやサルコジが必要
近く退陣するトニー・ブレア英首相は、これまでイギリスのメディアや野党から「ブッシュの
プードル(愛犬)」と揶揄されてきた。もし韓国のメディアや野党が、盧武鉉(ノ・ムヒョン)
大統領のことを外国の首脳の飼い犬に例えたら、どうなるだろうか。おそらく大統領府は
大変な騒ぎとなり、国政広報処をはじめとする親盧勢力の先鋒隊が走り回る事態になることは、
火を見るよりも明らかだ。
その「ブッシュのプードル」は先週、ワシントンを訪問した際に米国のメディアに「わたしは
そうした冷笑を受けはしたものの、彼(ブッシュ大統領)と肩を組んで協力したことについて、
何の後悔もしていない」と堂々と語った。さらに印象的だったのは「もっとも危険なことは、
米国がさまざまな国際問題に対し、介入を放棄し、『君たちで解決してくれ』という態度を
取りはじめることだ」という発言だ。(中略)
2007年は世界のリーダーシップが変化していく節目の年であり、その変化の方向は現実性と実
利主義とに要約される。一部の人々はこうした変化をイデオロギーの観点からとらえたり、
親米・反米の枠組みで解釈したり、保守党と社会党との間の対立構造として理解したりしている。
そうした観点から見れば、現在世界は右旋回しているという風に表現することもできるだろう。
日本はすでに右旋回しており、英国の労働党も近いうちに保守党に政権を奪われるものと予想
される。胡錦濤主席率いる中国共産党は、もはや左翼ではない。世界各地で左派や社会主義は
その求心力を失いつつあり、かわりに右派や保守主義が勢力を伸ばしていると言っても過言で
はない。
しかしその方向性を単純に親米・保守という一言で済ませてしまうのはどうだろうか。もちろん
路線を変更した一部の左派が言い張っているように、右旋回ではないと主張するのにも無理が
ある。こうした世界的なリーダーシップの変化を一言で表すことができるとしたら、それは実用
主義であり、現実主義ということになるのではないか。そしてそうした認識の中心に「米国」と
いう存在があることを、否定できる人はいないだろう。 >>2へ
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