07/05/23 20:39:44
ユニークな最高学府 『大』いに『学』ぼう
2007年5月23日
日本の大学で国際化が進む一方、海外の大学を目指す若者も増えている。
海外の大学といえば、何も米国のハーバードやプリンストン、英国のケンブリッジや
オックスフォードだけではない。世界には、日本で知られないだけの著名大学や
ユニークな最高学府がある。飛び出せ、若者!
日本の文化をみっちり 中国
北京市北部にある「旅遊学院」は、日本語に訳すと「観光大学」。一九八〇年に誕生
した中国初の観光専門の単科大学だ。卒業生は一流ホテルの幹部や旅行会社の経営者、
優良ガイドとして活躍し、発展著しい観光産業を支える。学生の半数が就職難という
最近の中国で、同大生の就職率は95%以上を誇る。
「英語・観光文化」「日本語・観光文化」「レジャー観光」「レストラン管理」の
四学部に約二千人が通う。その一つ、日本語・観光文化学部の学生は会話、習慣から
短歌、茶道などの文化、歴史まで、四年間みっちり勉強。漫画「NANA」やゲーム
「サクラ大戦」が大好きな葛越さん(20)は「日本語は助詞が難しくて大変だけど、
将来は日本でガイドをしたい」と目を輝かせる。
穆潔華副学部長は「最近の学生はインターネットを通じて、知識は豊富になった」と
説明。納豆を見せると、以前なら「これが食べ物?」と驚いたが、最近は「北京でも
イトーヨーカドーで売ってますね」と答えるという。一方で「社会の誘惑が増え、
学生が勉強に興味を持たないのが悩み。日本も一緒ですか?」と打ち明ける。
日中関係が冷え込んだこの数年間、同学部の志願者はやや伸び悩み、新設の韓国語学科
(三年制)に人気が集まっている。穆副学部長は「日中関係が改善に向かい、また志願
者が増えてきた。両国をつなぐ人材を育てるため、この流れが続いてほしい」と願いを
込める。
(中日新聞) URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)