07/05/23 17:08:56
数十億ウォン（約数億円）の保険金を狙って、外国に出て自分の足首を
切ったものと見られる事件が発生し、金融監督当局と警察が捜査に乗り出した。
保険業界が２２日に伝えたところによると、昨年７月、ベトナムを旅行したＡ容疑者は
現地で「両足首が切断された」と申告した。同容疑者は出国の直前、
約１０の保険に加入した状況だった。Ａ容疑者はベトナムで治療を受けて帰国した後
「列車から墜落、列車のタイヤにひかれて両足が切断された」とし、
保険会社に保険金を請求した。Ａ容疑者が受領できる保険金は総約３０億ウォン。
同容疑者は、ベトナム警察と現地病院がそれぞれ発給した事故経緯書類と
入院書類を証明資料として提出した。だが各保険会社は、
Ａ容疑者が事故直前に複数の保険に加入していて事故の経緯が釈然としない、
との判断によって調査に着手した。
続いて、今年初め「保険金を支給できない」とし、訴訟を起こした。
ある生命保険会社の関係者は「Ａ容疑者のように列車にひかれた場合、
通常列車に巻き込まれる」とし「Ａ容疑者が事故当時の状況に関連した供述を翻意している点から、
いわゆる『海外遠征保険詐欺』の可能性が濃い」と指摘した。
金融監督院（金監院）も各保険会社の要請によって、
ソウル衿川（クムチョン）警察署と共にベトナムに現場調査団を派遣する予定だ。
金監院関係者は「Ａ容疑者が事故の前にベトナムを踏査した証拠を確保しており、
現地犯罪組織の介入についても取り調べている」とし
「証明書類もねつ造かどうかについて調べている」と伝えた。
保険業界関係者は「先進国に比べて事故を立証する手続きが簡単な
中国・東南アジア地域が、保険詐欺の標的になっている」と説明した。
ソン・ヘヨン記者 <hysohn@joongang.co.kr>中央日報
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