07/05/22 19:33:46 SY22pPlQ
終戦から一週間後の八月二十二日、妻が祖母と3人の小姑とともに高栄丸に乗
って稚内へ逃げる。このときジーちゃんは残ったわけだが女子供を優先して載
せるため15歳以上の男子は残った。切符もなし、早い者勝ちで乗ったそうで
原則日本人に限っていたそうですが、チェックもなし。乗った者を降ろす余裕
はまったくなかったとの事。事実、バーちゃんの近所の16歳の子も乗ってい
たそうです。三日後の二十五日朝6時、自宅にロシア兵が押し入ってきて下着
姿のジーちゃんに銃を突きつけ鉄道員の外套を押し付ける。それを着て外に出
ると町内の者が一列に並んでおり、そのまま全員大泊の港へ連行される。ここ
で鉄道員が最初に呼ばれ家に戻って仕事を続けるように言われる。他にも郵便
職員や公務員が戻されたそう。他の人はその後小学校へと連行されどうなった
か不明。このときの通訳が朝鮮人だったそうで、終戦後わずか10日でロシア
軍で働いていたのに驚いたそうだ。 続く