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サハリンの韓国人はなぜ帰れなかったのか―帰還運動にかけたある夫婦の四十年 (単行本)
新井 佐和子 (著)
版社/著者からの内容紹介
人道的な活動はなぜ戦後補償問題へと発展していったのか。韓国人帰還に献身した日韓夫妻の
足跡をたどり、運動の真実を明らかにした力作。戦後史観の歪みを正す。
内容(「BOOK」データベースより)
戦前、戦中、開拓民として、また戦時動員によってサハリン(樺太)に渡り、終戦後も同地に
とどまらざるをえなかった韓国人を故郷に帰還させるべく、黙々と運動を続けた日韓夫妻がいた。
昭和十八年末、樺太人造石油の労働者募集に応じて渡樺した朴魯学と、戦後朴と結婚した
堀江和子である。昭和三十三年、幸運にも日本人妻とその家族の引揚げに加わることができた朴は、
その後半生を同胞の帰還運動に捧げ、和子は献身的にこれを支えた。
だが、昭和五十年、サハリン残留韓国人帰還のための裁判がはじまると、この問題はにわかに
政治的色彩を帯びて、日本の戦争責任、戦後補償問題へと発展してゆき、夫妻の活動は
忘れ去られていった。サハリン残留韓国人はなぜ祖国に帰れなかったのか。
その責任は本当に日本にあるのか。だれがこれを政治的に利用しようとしたのか。
夫妻の足跡をたどり、ことの真相を明らかにした労作。