07/05/21 20:49:27
「差別はありません」
ヘイトクライム(憎悪犯罪)という言葉がある。ある特定の人種、民族、宗教などに対する偏見、
差別、蔑視感情などが元で起こされる犯罪行為(とくに暴行、脅迫、殺人などの暴力犯罪)を指す。
このような犯罪が起こる根底には、無知とそれを許容、増長する社会構造がある。
9.11テロ直後、ムスリムがその憂き目にあったのは記憶に新しい。
西欧諸国では、この犯罪はその他の犯罪より重い刑が課される。
近年、日本では話したこともない、見たこともない外国人に対する「恐怖」があおられ、
憎悪と排除の対象になっている。「罪」よりも「人」が憎まれている。
マイノリティは、その理不尽さを懸命に訴えるが日本政府は
対策を放置したままだ。だから、また「恐怖」が増幅されてしまう。
「掛け金も掛けていなのに年金を貰おうとする輩がいる」という話がインターネット上で
「怪談」として紹介されていた。無年金のハルモニたちのことだ。
「掛けたくても掛けられなかった」ことが無視されているし、
ハルモニたちの「ただ年金が欲しいのではなく差別をなくしたいだけ」
という気持ちが踏みにじられている。さらには「『ハルモニ』はもはや
差別用語になるな」と言ってのける神経までも。嫌悪のせいで背景が見失われている。
国際人権理事会は、第一歩として差別を認めるよう勧告しているが、それでも日本政府の主張は変わらない。
「実態を調査することはない」ゆえに「わからない」ので「差別はありません」と。この理屈に「恐怖」する。(丘)
[朝鮮新報 2007.521]
URLリンク(www1.korea-np.co.jp)
前スレ:★1:2007/05/21(月) 19:08:34
スレリンク(news4plus板)l50