07/05/19 20:14:02
■光化学スモッグ来襲!東シナ海越えに策なし
「新潟県で光化学スモッグ注意報が発令されたのは観測史上初めてのことです。
県民からも『昔ならともかく何で今さら』と驚きの声が寄せられました。
新潟は高度成長期でさえ基準値を超えなかったのに……」(新潟県環境対策課)
今月九日、二十二都府県で「光化学スモッグ注意報」の発令が相次いだ。
新潟県では三百五十人以上が、光化学スモッグが原因と見られる目や喉の痛み、
頭痛などの被害にあっている。
日本の光化学スモッグは七○年代に年間数万人もの被害を出すなど深刻な環境問題だった。
ところが、その後、規制の強化や企業の血の滲む努力の結果、被害は年間数百人規模まで
減少していたのである。それが一転、ここ数年は注意報の発令が急増し、昨年は二十五都府県と、
過去最多の広がりを見せた。これまで発生例のない、長崎の離島にまでも、注意報が発令
されている。
なぜ、今さら光化学スモッグなのか……原因は中国だった。中国のタレ流す汚染物質が
東シナ海や日本海を越えて日本に流入しているのだ。
-略-
中国からの「越境汚染」は光化学スモッグだけに留まらない。中国の環境問題に長年
取り組んできた工学院大学の定方正毅教授は酸性雨の影響を懸念する。
「中国の工場や発電所では、燃焼過程で硫黄酸化物が発生する石炭の使用量が多い。
しかし脱硫装置の設置が進んでいないので、それらが大気中に放出され、日本に流れてきて
酸性雨を降らせるのです」
-略-
また、ここ数年、中国大陸から黄砂が飛来する頻度も増えている。
-略-
空だけではなく、海からも公害は押し寄せてくる。エチゼンクラゲの大発生だ。
-略-
これらの「越境汚染」の解決策は中国側の改善しかない。
「中国政府は環境基準や法整備を進めてはいますが、生産現場は、
『環境対策を施すより、罰金を払った方が安上がりだ』と、硫黄酸化物などは
野放しの状態です。現場の環境意識は低く、利潤追求まっしぐら」(定方氏)
なのだという。
厄介な隣人の身勝手なツケを払わされているのは我々なのだ。
ソース:週刊文春 PP24-25(公害の「輸出先」は列島ニッポン 中国の「毒」より)
(誤字脱字あったらごめん)
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