07/05/16 22:42:33
ラテンアメリカの素晴らしさ
先月、韓国へ行ってきた。韓国では政府官僚の推薦を受けて、ラテンアメリカを理解する絶好の
機会を得た。今までの筆者の視点は、経済も文化も北半球が中心だった。南半球の文化に直に
接するのは今回が始めてだったので、少し興奮もした。
韓国の中南米文化院は、アジアでも唯一の中南米文化院という説明だった。場所は、ソウル近郊の
京畿道北部の高陽市にある。6000坪の敷地には、中南米の文化、古代史、生活に関連する博物館、
美術館、野外展示場、講演場等の施設が広がっている。
まるで、中南米に来たような錯覚を起こすところであった。
まず驚いたのは、この文化院は1993年に個人による非営利団体として設立されたことだ。
その立役者は、30年間にわたり中南米カリブ海地域のコスタリカ、ドミニカ共和国、アルゼンチン、
メキシコ等の大使を歴任した李福衡大使夫妻であった。李大使夫妻は、30年の間に中南米のマヤ・
インカ帝国等を中心とした各国の文化遺産約3000点を収集し、この博物館に展示している。
美術館では、中南米の有名芸術家や、有望な新人芸術家の展示会も開催している。また中南米関連のイ
ベントも積極的に行っている。
韓国では、1990年に政府に文化部が設置され、数回の法律の改正を経て、個人も博物館や美術館を
運営できるようになっている。しかし、一般的には、個人が所有している骨董品や芸術品を展示するよう
な、ごく私的な美術館が多い。一方、この文化院では、古代のマヤ文明から現代の中南米文化まで、
宗教を交えて一目瞭然に勉強できるようになっており、他の施設とは少々次元の違いを感じた。
もちろん、国や財閥が運営している施設に比べると、規模はかなり小さい。
しかし、その内容は、様々なことを考えさせてくれる。
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