07/05/16 19:21:44
日本憲法施行60周年だった今月3日、朝日新聞は21本の社説を載せて「地球貢献国家をめざ
そう」と提言した。 朝日版‘21世紀の日本’の青写真だが、あちこちに護憲の精神を込めた。
日本政界で沸騰している改憲論に対抗し、戦争放棄などを規定した憲法第9条を改正すべきで
ないと主張した。 同紙論説主幹の若宮啓文氏(59)が9日、韓国を訪問し、11日、朴喆熙(パク・
チョルヒ)ソウル大国際大学院教授(日本政治)と日本の改憲問題、韓日関係などについて対談
した。
朴教授=21本の社説を掲載することになったきっかけは。
若宮氏=朝日新聞は護憲論を主張してきたが、憲法記念日60周年を迎え、新たにどんなメッセ
ージを出せるかを考えた。 それが目的の一つだ。 もう一つは現在の世界情勢の変化
の中で日本がどんな道を歩んでいくべきかを考慮した。 安全保障だけでなく、地球温
暖化など地球が危機に直面している時の日本の役割について提言することになった。
1年間、温暖化・エネルギー・アジア問題・憲法などに関する企画(「新戦略を求めて」)
をした。 いろいろな分野で提言しようとして21本の社説になり、21世紀なので21本でも
かまわないと考えた。
朴教授=社説を読んで新鮮だったのは‘地球貢献国家’概念だ。 日本の戦後自由主義者らは
‘平和国家日本’の旗幟を鮮明にした。 その後、小沢一郎民主党代表(元自民党幹事長)
の普通国家論が出てきた。 日本は金銭的な面だけでなく、人的な国際貢献をしなけれ
ばならないという主張だ。 ‘地球貢献国家’はこれと比較できる概念だと思うが、核心的
な内容は何か。
若宮氏=国際貢献は湾岸戦争後に議論が本格化した。 日本が‘一国平和主義’に安住するのは
ふさわしくないとし、主に軍事的貢献をすべきだという意味で使われた用語だ。
(この点で)批判と攻撃を受けてきた朝日新聞としてどう対応するかが課題だった。 われ
われが今回考えたのは、軍事的な貢献もある程度しなければならないが、もう少し大き
な貢献はないかという点だ。 地球温暖化は別の見方をすればテロや核問題よりもっと深
刻だ。 日本はエネルギー節約分野などで大きく貢献できる。 これは国益になり、国家戦
略的にも決して悪くない。 国際貢献よりもっと広い概念で地球貢献を提言することになっ
た。 これには夢もある。
朴教授=日本の改憲論を見ると、軍事的な面に集中している。 第9条を改めるのが目的のように見
える。 安倍晋三首相も日本国民の手で直接憲法を制定したいと述べている。 憲法第9条
についてどんな考えを持っているのか。
若宮氏=いろいろと考慮した末、9条を残すのがよいと考えた。 日本は‘平和ブランド’として第9条
を持っている国であり、安心してもよいというのが国益のためにも有利だと考えた。 戦争
に巻き込まれないために第9条を維持するという消極的な発想ではなく、世界のために何
らかの役割をできるという次元で第9条を維持するのが利益だと考えた。
朴教授=3年前に中曽根康弘元首相に会った際、憲法改正まで10年はかかると話していた。
改憲までどれぐらいかかると思うか。
若宮氏=第9条を変える改憲なら、希望的な観測だが不可能だと考える。 第9条に関しては国民の
コンセンサスが全くない。 世論調査も反対が60%だ。 安倍首相は自衛隊を自衛軍とする
改憲論であるだけに、第9条を改めなければならない。 しかし自衛軍に対する賛成比率は
18%にしかならない。 これが10年過ぎれば60%になるだろうか。 そうはならないだろう。
>>2に続く
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