07/05/14 21:04:11
★日本逃亡3年、中日初の公金流用容疑者の引き渡し
最高人民検察院・反貪汚賄賂総局はこのほど、公金流用の容疑者で日本に3年間逃亡していた、遼寧省
大連市の国有企業の袁同順・元総経理の身柄が、10日夜に日本側から中国側に引き渡されたと発表した。
両国間で経済犯罪の容疑者の身柄が引き渡された初のケースとなる。「検察日報」の報道として、「京華
時報」が伝えた。
同局の関係者によると、袁容疑者は03年9月から04年3月の間、職務上の地位を利用して、単独で、あるいは
他者と共謀して多額の公金を着服し、私的に流用した疑いが持たれている。
袁容疑者は04年3月27日に大連から日本へ逃亡し、すでに日本国籍を取得していた妻のもとに身を寄せた。
大連市検察院は04年4 月、公金流用容疑で袁容疑者の逮捕を決定。袁容疑者が国内にいないことがわかると、
最高人民検察院は国際刑事警察機構(ICPO)の中国国家中央事務局を通じ、同容疑者を国際指名手配した。
袁容疑者は日本滞在中、潜伏生活を続けるため第3国への移民を何度も申請したが、国際指名手配されて
いたため、ことごとく拒絶された。指名手配されていることを知っていた袁容疑者は、1週間に1度も外出しない
ような生活を送っていた。
最高人民検察院と公安部は昨年12月に袁容疑者の引き渡し作業に着手。直ちに、日本の法務省に身柄の
引き渡しを求めた。日本の東京検察庁は今年3月15日、袁容疑者の引き渡しに向けた勾留を決定。5月8日
には東京高裁が袁容疑者の引き渡しを決定したことを受け、最高人民検察院が直ちに職員を日本に派遣した。
同10日には日本の法務大臣が袁容疑者への引き渡し執行命令に署名。同日午後、東京で引き渡しが完了した。
引き渡し作業に携わった反貪汚賄賂総局の担当者は「中日間に犯罪人引渡条約はないが、両国は平等と
互恵の原則に基づいて、本件に対する司法・行政審査の手続を行い、最終的に袁容疑者は中国へ順調に
引き渡された。中国の検察当局は法に基づいて本件を引き続き調査し、その真実を明らかにする」と述べた。
(編集NA)
(「人民網日本語版」2007年5月14日) ※元記事は2部に分かれていまつ
URLリンク(j1.people.com.cn) (1)
URLリンク(j1.people.com.cn) (2)