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≪品質ごまかすため…合成樹脂材料「メラミン」添加≫
中国産の小麦粉が原料のペットフードを食べたネコや犬が相次いで死んだ騒動が波紋を広げている。
ペットフードからは合成樹脂の材料となる有機化合物が検出され、
鶏や豚の飼料にまで流用されていたことがわかり、食品への影響も懸念され始めた。このため、米食品医薬品局
(FDA)は中国へ調査官を派遣した。
中国のずさんな食品管理が国境を越えて人体に影響を与える危険性がここでも浮き彫りになった。
問題となったのは、中国産の小麦グルテンや米タンパク質濃縮物を原料にしたペットフードで、
食べたネコや犬が腎臓疾患で相次いで死亡。
製造元のカナダのペットフードメーカーが3月、6000万個に上る自主回収を発表した。
FDAの調査で、合成樹脂の材料となる有機化合物メラミンが大量に混入していたことがわかり、FDAは4月、
小麦グルテンなどの中国からの輸入を禁止した。
しかし、動揺はペットの飼い主にとどまらなかった。ペットフードの一部はカリフォルニアやニューヨークなど7州の
養豚場に飼料として運び込まれ、少なくとも約6000頭に食べさせていたことが4月下旬に判明。
1日には、インディアナ州の養鶏場で同じペットフードを与えられていた約300万匹の鶏が食肉用として市場に出されていたことも分かった。
「ペットフードは使われた飼料のごく一部。人体への重大な脅威とは考えられない」と
FDAのデービッド・アチェソン副局長は強調する一方で、メラミンの混入過程の解明のため中国に調査官を派遣、現地調査に着手した。
米紙ワシントン・ポストによると、メラミンはタンパク質の水準を高く見せかける効果があり、飼料価格を左右するタンパク質含有量を
水増しするため、家禽の一大産地の山東省では、メラミンを混ぜた飼料が広く流通しているという。
中国は世界有数の食糧輸出国で、ワシントン・ポスト紙によると米国向け農業輸出は約22億6000万ドルと1980年から
20倍に膨らんだ。しかし、中国には農薬や添加物使用の規制が少なく、トラブルが急増している。
米国では毎月約200種に上る中国からの貨物が、殺虫剤、抗生物質の混入や不正表示で、輸入が認められていない。
2月には殺虫剤が混じった豆類、禁止添加物が入った干しぶどう、サルモネラ菌が検出された唐辛子が見つかったという。
米議会では、問題食品の強制回収などFDAの監視権限を強化させる法案の準備に着手した。
日本では2002年に、中国産ほうれん草から基準値以上の農薬が検出されて輸入禁止になり、欧州連合(EU)では
抗生物質が使用された中国産エビの輸入を禁止している。
ソース:産経iza
URLリンク(www.iza.ne.jp)