07/05/01 12:31:39
米国シアトル近郊に1995年からクリケットのクラブリーグができて以来、18チームが参加して
毎年4月から8月までマイクロソフト本社の芝生グラウンドでリーグ戦が開催される。
クリケットとは野球によく似たスポーツでインド人に最も人気がある。当初クリケットリーグは同
社内のインド人社員数が10%を占めたことから、社員への福祉という次元で始まったという。
現在ではインドを知ろうとする米国人の参加も増え、熱気を帯びているという。
サムスン電子の研究開発機関が密集している京畿道水原事業場の社員食堂にはインドのパ
ンや豆料理などが出るインド食堂がある。2003年にできたこの食堂には、サムスン電子インド
法人から韓国に出張でやって来た優れたIT技術を持つインド人や、その関連業務に携わる韓
国人社員が数多く訪れ、昼食時には150人以上でごった返す。
インドがグローバル市場の表舞台に徐々に登場し、世界中の国家や企業がインドと関係を持
とうとしている。しかしインドは実際のところ世界に広く知られた国とは言い難い。
西洋なのか東洋なのかが話題になるほど簡単には理解できない国だ。
従って、このインドとパートナー関係を結ぼうとする韓国人はまずはインドについて知り、インド
人に気配りをするのは当然のことだ。
しかしインドを理解するのと同様に重要なことがある。それはインド人に韓国のことを正しく知っ
てもらうということだ。韓国人がインドについてよく分かっていないように、インド人も韓国につい
てよく知らない。
文化とは常に相対的だ。サムスン、LG、現代自など韓国の大企業の活躍で韓国はインド人に
とって珍しい対象ではないと考える人たちもいる。しかし実際にインドを訪問してみると韓国を知
るインド人の方が珍しい。韓国の文化や歴史についてはなおさらだ。
「韓国は日本と同じ文字を使うのか」。数日前に会ったインド財務省のエリート調査官の最初の
質問だった。韓流の熱気も中国までで、高くそびえるヒマラヤ山脈を越えることができないのが
現実だ。インドにはサムスン、LG、現代はあっても韓国はないという笑い話もこのような現実か
ら来る。
われわれはグローバル市場において相手側はこちらのことを知っていると考えて仕事をする。
これは狭い国で長い間自分たちだけで生きてきたからだ。しかし結局は相手に対して「そんな
ことも知らないのか」「そんなことまで1つずつ説明しないといけないのか」と怒りがこみ上げて
くるのだ。
相手は自分の目に映ったこちら側の姿しか理解できない。相手がこちらのすべてを知っている
と信じて仕事を進めるのは喜劇にすぎない。
インドとしっかりとしたパートナー関係を結ぶにはインドについて学ぶと同時に韓国について知
らせることも重要だ。そのためにも政府は自国内での広報のみに取り組むのではなく、海外
で韓国企業が活躍できるよう支援することにも力を入れてほしい。インド人が韓国についてあ
まりにも知らな過ぎるからだ。
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