07/04/29 21:57:53
人権シンポ 「あいぽーと徳島」開設記念
人権問題についての情報を提供したり、弁護士らが相談に応じたりする施設として、
県立人権教育啓発推進センターが２８日、徳島市東沖洲２丁目のマリンターミナルビル
内に開設された。愛称は「あいぽーと徳島」。人と人の出会いや交流の場をめざす。
この日は記念のシンポジウムがあり、県出身の落語家やハンセン病の元患者、人権を
学ぶ女子高生、県内在住の中国人の４人が、自身の肌で感じた人権について語り合った。
（志村英司）
東みよし町出身で落語家の桂七福さん（４２）
私は母子家庭で育った。周囲から変な目で見られた体験が、人権問題に関心を持つきっかけ。
テレビ番組のリポーターが通行人に理想の結婚相手を尋ねると、「普通の人」という答え。
でも「普通の人」ってどういう人ですか。生い立ち、生活環境……。言葉の持つ怖さに気づく
ことが大事ではないか。
阿波高校社会問題研究部の岡本あずささん（１７）
友人にからかわれて、「死ね」と言い返した人がいた。言われた方は笑って済ませた。
「えっ」と思った。言葉には一つ一つ意味があり、「死ね」はその人の命を否定すること。
でも、私は注意できなかった。その人との関係を気にして。だから、近く「人権新聞」を
つくって、その中で教えてあげたい。
中国語講師の張偉（ちょうい）さん（４７）
徳島に来て１４年。初めは「ご主人」という言葉に違和感を覚えた。犬や猫と同じように、
妻や子どもは夫の所有物なのかと思った。日本人には、たった１人の中国人が罪を犯しただけで、
日本にいる中国人全員が犯罪者と決めつけるような風潮がある。互いを知るため、もっと日本人と
外国人が交流する場所が必要だと思う。
ハンセン病元患者の坂崎知能さん（７９）
５歳で発病し、戦争真っただ中の１４歳の時に、邑久（おく）光明園（岡山）に。戦後は
大島青松園（香川）で「タカサキ」と名前を変えて暮らした。「伝染するから外に出すな」と、
鉄条網が張られて移動が制限されたり、紙幣を使うと消毒液につけて干されたり。長い間、
苦しめられた偏見と差別の歴史に目を向けてほしい。
ソース 朝日新聞
URLﾘﾝｸ(mytown.asahi.com)
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