07/04/30 00:36:43 Y5/Thkjx
>「戦争広告代理店」(高木徹)のセルビアの立場と今の日本が重なって仕方がない。
((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
「PR」というものの重要性を軽視した者がいかに多くの対価を払わされるかという点に
背筋が寒くなる思いをしました。具体的には、いち早く「PR」の重要性を悟ったボスニア側と
優れたコミュニケーターの素養を持ちながらその重要性を軽視し
「いつか誰かがわかってくれる」という甘い認識しか持ち得なかったミロシェビッチとセルビア側との
その後の未来のあまりの落差の大きさです。
確かに、ボスニアからコソボへと続く一連のユーゴ紛争においてミロシェビッチ
およびセルビアのとった対応は「悪」のレッテルを貼られてもやむをえない点が多々あります。
しかし、ミロシェビッチ個人についてはともかく、セルビアの国民の支払わされた対価は不当に大きすぎると言えるでしょう。
翻って、国際舞台において日本はボスニアかセルビアのどちらかに属するかと考えた場合
残念なことにセルビアだと言わざるを得ないでしょう。
本書でも軽く触れていましたが、政治に限らずビジネスの現場においても
「いちいち言わなくてもいつか誰かがわかってくれる」というのが日本人の大多数の認識です。