07/04/27 01:11:10
聖火、長野やエベレストへトーチは中国風の模様
２００８年北京五輪組織委員会が２６日、北京で発表した来年の同五輪聖火リレーのルートに
は、１９９８年冬季五輪を開催した長野市も入った。来年４月２６日の予定。火種はトーチに取り
分け、５月の気象条件のいい時を選んで世界最高峰のエベレスト（中国名チョモランマ）にも登
頂する。
発表によると、トーチは高さが７２センチ、重さ９８５グラムのアルミ製。上半分に「祥雲」（めで
たい雲）と呼ばれる中国風の模様があしらわれている。
聖火リレーのスローガンは「情熱をともし、夢をつなぐ」。１３０日間をかけて５大陸を回り、１３
万７０００キロを走る。組織委の劉淇会長は「五輪史上、最も距離の長いリレーになる」としている。
古代五輪発祥地のギリシャ・オリンピアで採火された聖火はいったん北京に運ばれ、シルク
ロード沿いに欧州に抜ける形でリレーが展開される。米大陸、アフリカを経由し、長野にはキャン
ベラ（オーストラリア）から入る。
★五輪聖火、台北通過を発表 台湾「国内路線」と拒否
２００８年北京五輪組織委員会は２６日、来年の同五輪聖火リレーのルートを北京で発表、
焦点だった台湾通過についてベトナムのホーチミンから台北に渡り、その後香港から中国に
入る方針を明らかにした。これに対し台湾オリンピック委員会は同日夜、台北で記者会見し、
「中国は台北などを国内路線と位置付けている」として受け入れ拒否を表明した。
五輪開催国の組織委が発表した聖火ルートに他地域の委員会が受け入れ拒否を表明する
のは異例。北京五輪組織委側は「ルートは計画で変更もあり得るが、台湾当局は聖火リレー
の受け入れを認めていた」（蒋効愚・副会長代理）として、台湾側と引き続き協議していく考えを
示した。
組織委によると、聖火は来年３月２５日、ギリシャのオリンピアで採火され、いったん北京に
運ばれてからアテネ五輪と同様に５大陸を巡回。国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）加盟の２２カ
国・地域の各都市と中国本土の１１３都市を走る。１９９８年冬季五輪を開催した長野市も訪れる。
台湾通過では、台湾側が「国内扱いの印象を与える大陸からの往復は容認できない」など
と条件をつけ、中台間でぎりぎりまで交渉が続けられていた。関係者によると、台湾側は先週
になって「中国以外から入り、中国以外に出るルートを」と要求をエスカレートさせ、中国側に
一層の譲歩を迫っていたという。
受け入れ拒否の背景には、台湾の与党、民主進歩党（民進党）が２００８年の総統選で政権
を死守するため、中国との対決姿勢を強めようする陳水扁総統の政治判断があるとみられる。
組織委の発表では聖火リレーは北京から欧州に抜ける形で始まり、長野にはキャンベラ
（オーストラリア）から入る。その後ソウル、平壌なども巡回。中国国内を回って北京に戻り、
８月８日の開会式で聖火台に点火される。（共同）
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