07/04/26 17:01:17
今年は東海の国際的名称決定の分水嶺になる年だ。 5年周期で地名表記決定権を行使
する国際水路機関(IHO)の総会と国連地名標準化会議が5月と8月に、それぞれ開かれる
からだ。
1929年のIHO決定以来、70年以上公認されて来た”日本海”(Sea of Japan) 単独表記を
押して韓国の”東海”(East Sea) 単独表記、あるいは併記要求が貫徹されることができる
かどうかが関心事だ。
こんな中、隣近国家である中国とロシアで長い間”東海”名称が使われて来たという史料
が相次いで提示され注目をひいている。
中国のハン・マオリ（北京大）とチェン・ロン（北京言語文化大)の両教授は金(906～1279)
時代から”東海”表記が発見されたという内容を記した論文を共同発表する。東海研究会と
北東アジア歴史財団が 26日から2日間オーストリアのウィーンで開催する「東海地名国際
セミナー」でだ。
論文によれば、金より先に進んだ(618～907)の時期にも韓半島の東海域を示す「小海」と
言う地名が使われ、今の東海を事実上韓国の沿海として見る認識が、中国では1500年前
に形成されていたというわけだ。
明(1368～1644)は朝鮮建国以後東海を「朝鮮東海」と謳ったし、 古代からこちらを「東海」
と呼んで来た、満州族が立てた清(1644～1911)では「東海」を明記した古地図が頻繁に製作
されている。二人の教授は明・清代の地図3点をその証拠の一部として論文に提示した。
ロシア科学アカデミーのニコライ・コメチコプ博士は、1737年のロシア教科書で「東海」が
表示された最初の地図が発見されたと明らかにしている。以後ロシアでは 18世紀中盤から
19世紀全般で「韓国海」(Korean Sea)や「韓国海峡」(Korean Strait)と明記された地図が
政府機関などで活発に発行されたとコメチコプ博士は説明する。
一方ピーターラッパー前国連地名専門家会議議長は「地名紛争がある場合、関連国の間
で合意が成り立つまでは該当の地名を併記せよとする、国連の勧告が守られなければ
ならない」と日本の単独表記固執を間接的に批判している。
地名専門家会議は国連会員国代表及び専門家たちが参加して、地名表記に関する一般
原則を討議する国連傘下の機関で、2004年の会議では日本が東海表記紛争を解決する
協議に出ると勧告した事がある。
イスラエルの著名地理学者であるナタリー・カドモン教授も「世界にはお互いに違う名称を
持った地理的な実体は多い」と韓国側の「東海」併記要求に力を加える。
「東海地名国際セミナー」は東海研究会が東海表記の正当性を国際社会に知らせるため
に毎年10月に開いて来た行事を、今年は北東アジア歴史財団と共同でIHO総会に先立ち
行う。
今度のセミナーにはアダムケル前IHO理事長や、ロナルド・エブルロ前世界地理学連合
事務総長など国際的専門家たちが大挙参加する。キム・ヨンイン財団国際表記名称の
台詞では「今度のセミナーでの提案,や討論の要約本をIHO総会及び国連地名標準化
会議に提出し国際世論に訴える計画」と言っている。
写真：中国のハン・マオリ、チェン・ロン教授が共同発表する論文に紹介されたもの。
明代の海岸守備大将”王在晉”が発行した地図集”東方三洋(海防纂要)”に積まれたこと
で、東海「朝鮮東海」(朝鮮東海・原案)と表記している.
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ソース：hankooki（ハングル）
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