07/04/25 15:31:52
【ワシントン＝立尾良二】
在韓米軍のベル司令官は二十四日、米上院軍事委員会の公聴会で、
北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議が永続する解決策を見いださなければ、
「北朝鮮は目的遂行のため追加核実験をするかもしれない」と述べ、
二〇一〇年までに「普通の核保有国」になる可能性もあると指摘した。
ベル司令官は、昨年十月に核実験をした北朝鮮が現在、プルトニウムを最大五十キロ保有しているもようと指摘。
金正日（キム・ジョンイル）政権は、弾道ミサイル開発計画を国際的名声や地域への影響力、
攻撃への抑止力、輸出による資金調達の手段とみており、
「最終的に核ミサイルを開発すれば周辺国だけでなく米国の脅威になる」と述べた。
北朝鮮が、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア（ＢＤＡ）の凍結資金が解除されたにもかかわらず
資金を受け取れない理由について、ベル司令官は、北朝鮮が国際金融に慣れていないため、
もっと時間を与えるべきだと指摘した。
一方、バシュボウ駐韓米大使は二十四日、ワシントン市内で講演し、
北朝鮮に対して核放棄に向けて行動を開始するよう求めた上で、
その場合にのみ北朝鮮は重油五万トンのエネルギー支援を受けられると述べた。
『解決に送金必要』 資金返還で北朝鮮公使
【ソウル＝中村清】
韓国の通信社・聯合ニュースは二十五日、北朝鮮の金明吉（キム・ミョンギル）国連代表部公使が
電話取材に応じ、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア（ＢＤＡ）の北朝鮮関連資金返還問題の解決には
凍結資金の解除だけでなく「送金されなければならない」との立場を示したと報じた。
同ニュースによると、北朝鮮当局者がＢＤＡ問題の解決には送金まで必要であることを明言したのは初めて。
マカオ金融当局による凍結資金の解除により「完全に解決した」（米国務省報道官）とする
米国側との主張の違いが明確になった。
金公使は「われわれの資金が手元に来なければならないというのは、送金を前提としたことだった」と指摘。
さらに米朝間では当初から、ＢＤＡ問題の解決策として「送金まですることで合意されていた」と主張した。
また同ニュースは、ワシントンの外交消息筋の話として、
北朝鮮核問題をめぐる六カ国協議の米国次席代表、ビクター・チャ国家安全保障会議（ＮＳＣ）アジア部長が
二十四日午後（米現地時間）にニューヨーク入りし、
ＢＤＡ問題解決に向けて北朝鮮側関係者と会談する予定とも伝えた。
ソース 東京新聞
URLﾘﾝｸ(www.tokyo-np.co.jp)
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