07/04/21 19:35:33
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今月初め、日本に行って来た。BoAのコンサート取材のためだ。横浜にある大型体育館‘横
浜スーパーアリーナ’に1万2千人が雲集した。公演が終わるやいなや記事を送稿しようと
してちょっと悩んだ。「無条件の褒め言葉だけでも良いんだろうか?」いくら頭をひねっ
ても欠点を見つけ出すことができなかった。BoAは2時間始終踊りながらも息一つ乱さず、
ライブですべての歌を歌った。伴奏は録音ではなく、バックバンドのライブで演奏された。
彼らの演奏力も一級品だった。舞台と照明、演出と進行も音楽先進国の日本らしかった。
一方、BoAはどうしてあのようにライブも上手で踊りもうまいのに韓国では公演をしないのか。
答は簡単だ。環境が悪いからだ。公演市場が何しろ小さいからだ。公演市場の小さな原因
はいろいろあるだろう。しかし最大の問題は公演インフラの不在だ。
「サウナサウンド」という言葉がある。我が国だけにある言葉だ。韓国体育館で公演を見
ればこれがどういう言葉なのかすぐ理解できる。観覧位置が少し良くないと声が響いて混じる。
まさにサウナでお爺さんたちが歌う時の響きと混じりだ。高いお金を出して公演を見に行
ったけれども、サウナに来た気がして、ライブを楽しめないのは当然だ。既存体育館は言
うまでもなく、公演用で建てられたオリンピックホールも同じだ。
サウナサウンドの原因は、最初体育館を建てる時、音響学的な配慮が全然なかったからだ。
敢えて体育館だけではなく大学にある記念館、ホールなど大型公演の開かれる場所はすべ
て似たような状況だ。公演をするのための場所ならサウンドが良くなければならないこと
は基本中の基本だ。しかし、韓国の公演を企画者や歌手たちはコンサートの場所を調べる
過程で「そこ、サウンドどう?」という質問をしなければならない。たまたま体育館でコ
ンサートでも開こうとすれば、初めから音響は不問にして行くのが精神健康によい。
(中略)
映画俳優にはスクリーンが、演劇俳優には舞台があるのに歌手にはライブ舞台がない。
ライブをしなさいと文句を言う前に、したくてもできない環境も考えて見る事だ。
大衆音楽評論家キム・チャッカ
ソース:ハンギョレ新聞(韓国語)韓国にだけある言葉「サウナサウンド」
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