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蔓延する違法コピー 中国当局、摘発に手詰まり感
FujiSankei Business i. 2007/4/16
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米通商代表部(USTR)が、映画や音楽を違法にコピーした海賊版のDVDや
CDが横行するなど知的財産権保護の法制度が不十分だとして、中国を世界貿易機関
(WTO)に15日までに提訴したが、中国政府は、米国、欧州連合(EU)などの
圧力を背景に、「行動計画」を策定するなど、知的財産権の保護に躍起になっている。
だが違法コピーは依然として蔓延(まんえん)し、摘発は「氷山の一角」に
とどまっているのが実情で、手詰まり感がある。
中国は昨年秋にかけ、違法コピーを全国的に一斉摘発する「100日行動」を実施。
CD、DVDなどの販売店10万店余りを検査し、違法コピー2831万件を押収、
379人を逮捕した。
中国公安省は「CD、DVD生産・販売関係者の順法意識は明確に高まった」
と胸を張った。しかし、都市部では、違法コピーの販売店は数多い。北京でも路上で
外国人に売りつける行為が後を絶たず、摘発の効果が上がったとはいえない。
中国では、学校の教材でさえ、著作権侵害のコピーが使用され、政府はその対策に
頭を悩ませている。「知財権保護は重要な国策」(薄熙来・商務相)ではあるものの、
まずは知財保護の必要性を国民に理解させるのが先決のようだ。(北京 時事)