07/04/15 07:54:24
巨額の年金資金が投入された大型保養施設「グリーンピア南紀」(和歌山県)の跡地開発
で、中国の請負業者によるリゾート計画が予定通りに進まず、中核となるホテル事業の
再開が見送られることがわかった。
小泉改革で払い下げられた全国13カ所のグリーンピア跡地で、再生の事業計画が頓挫
するのは初めて。南紀の跡地を所有する地元自治体に業者を紹介したのは、地元
(和歌山3区)選出の前経産相、二階俊博・衆院議員(自民)だった。
跡地は賃貸後の2015年に無償で業者へ譲渡されるという異例の契約だったこともあり、
地元で批判が高まっている。
紀伊半島の南端、那智勝浦町と太地町に広がるグリーンピア南紀(360ヘクタール)は
公的年金122億円がつぎ込まれ、経営難で03年に閉鎖された。
最盛期には年間4万人超が訪れた5階建ての白いホテル(58室)が中核施設だった。
再生事業は05年12月、中国・香港の「ブルー・オーシャン・アジアン・オリエンテーション
・リミテッド」(香港ボアオ)が、跡地の8割を約8300万円で買い受けた那智勝浦町か
請け負った。同社のオーナーは、中国出身で東京在住の蒋暁松氏(55)。
蒋氏側が提出した事業計画書などでは、跡地に総事業費57億円で「健康と癒やしの里」
が整備される構想だった。06年4月にホテルをリニューアルオープンさせ、同年6月に
温泉の掘削に着手。
今年1月から「超高級宿泊施設」10棟の建設を始め、開業3年で200人の雇用を生み
出す、としていた。
だが、これらの計画はまったく実行されていない。地元関係者には最近になって、蒋氏から
「この規模では採算が見込めない」と、ホテル再開を見送る意向が伝えられた。
朝日新聞が今月3日に取材した際も、蒋氏は再開見送りを認めたうえで「いずれ一流ホテル
をつくるが、実現には時間がかかる」と説明した。
蒋氏は、二階議員の「友人」として、町長や年金資金運用基金(06年3月解散)の最高幹部
らと面会し、再生事業の請負先に選ばれた。グリーンピア跡地の大半が公募で請負先を
決めている中では異例だった。二階議員は蒋氏を関係者に紹介し、契約書への署名の場
にも同席した。
(>>2以降に続きます)
依頼で立てました。
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ソース:朝日新聞
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