07/04/14 13:16:27
来日した温家宝首相に随行して精力的に国内を歩き回っている“特命集団”の存在は、あまり
表に出ないが、温首相のトップセールよりも本命はこちらにある
▼それは環境問題の専門家たちである。高度成長を遂げる中国がいま最も必要としているのは
エネルギーだが、すでに日本が証明済みのようにエネルギーの高消費は環境破壊につながる。
都心で「光化学スモッグ」が発生して青少年がばたばたと倒れたという事件が起こったのは
決してそんな遠い昔の話ではない
▼現在の中国はまさにその環境汚染を「体感」しているのである。このまま放置はできない。
かといって減産はできない。そのジレンマに悩む胡錦濤政権が渇望してやまないのは、省エネの
先進国であり、そのノウハウを多く抱える日本の技術、資金協力である。すでに一行は政府と
財界からその協力を取り付けた。だが前途は多難だ
▼中国の環境汚染が想像以上に進んでいることは大都市の空の色と臭いではっきりする。あの
水の都・蘇州でムッと鼻につく異臭に驚いたのは、観光地にまで石炭の煤塵が及んでいることを
知らされたからである。上海の空をみたら「智恵子抄」ではないが「上海に空はない」と思いたくなる
▼それでもエネルギーのがぶ飲みはとまらない。世界最大の石炭産出国である同国がついに
石炭輸入国に転じたという事実をどうみるか。国内エネルギーの七割を石炭でまかなう国が、
それを掘り尽くしつつあるというその行方を。
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