07/04/13 00:46:40
URLリンク(newsimg.bbc.co.uk)
URLリンク(newsimg.bbc.co.uk)
(BBC News, Tokyo)今週東京で日中の首相が会うとき、日本人はトップ会談が戦時中の記録をめぐる論
争によって脱線しないことを望んでいる。他のアジアの国々は、日本が第二次世界大戦での残忍性を
直視してこなかったと主張している。しかし、これらの告発にもかかわらず、日本人は少なくとも過
去の傷跡を癒やすいくらかの努力をしてきた。
1つはいわゆる「慰安婦」に補償を提供し、最近段階的に縮小するアジア女性基金である。慰安婦とは、
日本帝国陸軍のための性奴隷として働くことを強制された女性のこと。(中略=アジア女性基金の説明)
最初から、論争があった。一部の右翼は、補償または謝罪には何にでも反対した。それでも、慰安婦
の出身国の一部の活動家は、これが政府の公式謝罪または公式補償ではないと不平を言った。
和田春樹(基金の理事)は、基金の立場についての最初は混乱があったと認めた。(中略=アジア女
性基金の説明)
和田氏は「我々が受けた一番最初の批判は、政府が自らの責任から逃げており、そのためにアジア女
性基金を利用しているというものでした。」「それが国家補償でなかったというのは本当です。日本
政府がこれにたくさんのお金を使ったけれども、我々は政府が全責任をとったという印象を与えるこ
とができませんでした。」
個々の犠牲者に渡された、首相が署名した謝罪の手紙についてはさらに問題があった。手紙の写しは、
外交官ではなくアジア女性基金によって届けられた。韓国と台湾の活動家は、手紙が私的なもので公
式のものではなく、お金は国家補償というよりは慈善資金だと主張した。彼らは、両国で元慰安婦の
半分以上にお金を受け取らないよう説得した。実際、両国の女性は日本のお金を受けたくないと言え
ば、地元で補償を受けることができた。
和田氏は同じような議論がフィリピンにもあると言う。しかし、同国の活動家は高齢の犠牲者がお金
を望むならば、彼らが支えることに決めた。「我々が基金を分配した方法は、健全な印象を残しませ
んでした」と和田氏は認め「そして、それが我々の現在抱えているの問題です。」
しかし、全ての困難が、単に日本側だけのせいというわけではない。中国で日本軍の元性奴隷にお金
は払われなかった。中国政府は、韓国政府がしたような女性の認可システムを確立する際に支援する
ことを望まなかったから、と和田氏。「戦争ではたくさんの異なる種類の犠牲者が中国にいました。
中国政府は慰安婦だけ支援するために選び出すことが難しかったのだろうと私は思っています。」
(中略=アジア女性基金の説明)
基金に向けられる批判にもかかわらず、和田氏は基金が重要だったと感じている。単に日本の悪事を
補償するだけでなく、帝国陸軍が犯した悪事について同氏のいう「新しいコンセンサス」を日本人に
教育する意味があったというのだ。「我々は(慰安婦の)深い傷跡と損害がわずかなお金によって補
償されることはないということを知っていますし、我々がやったことで我々が許さることはないでし
ょう」と彼は言った。
「しかし、日本政府と日本の人々は両方とも、我々が過去について謝罪することが必要だと感じてお
り、二度と繰り返さないという我々の誓いの印(しるし)として補償を受けて欲しかった。」資金は
終了したけれども、和田氏は第二次大戦中や戦前の日本人による他の犠牲者のために、なお多くの仕
事が残っていると感じている。
「1つの問題は、強制労働です。韓国政府は、それらの犠牲者に補償を払うことを検討しています。し
かし、彼らに働くことを強制したのは日本でしたので、それが問題を扱う正しい方法であるかどうか
はわかりません。」と言った。「それから、従軍慰安婦は北朝鮮にもいます」と付け加えた。「200人
ほどです。まだ生きているのは半分程度だろうと思っています。」
和田春樹は現在、基金から先に進む準備をし、本を書き終える予定だ。「私は、現在のところから前
進することができると思っています」と、彼は言う。「そういうわけで、私は基金を誇りに思います、
そして、基金は役に立ったと感じています。」
ソース:BBC(英語)Japan's divisive 'comfort women' fund By Chris Hogg
URLリンク(news.bbc.co.uk)